燕雀の夢 の商品レビュー
短編集。長尾為景、武田信虎、伊達輝宗、松平広忠、織田信秀、木下弥右衛門。 全てが、有名な武将の父の話。 伊達輝宗の最後、松平広忠の生涯など、壮絶なものがある。
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各戦国武将の父の話。 上杉謙信・武田信玄・伊達政宗・徳川家康・織田信長・豊臣秀吉の親。 名が通っている武将が皆、幼少期の呼ばれ方だったりするので 慣れてないと、ん??となるかもしれないけど あぁそうか、もしかしたらこういう流れで成長したのかもな~と思いを馳せる。 全て父親の目線で...
各戦国武将の父の話。 上杉謙信・武田信玄・伊達政宗・徳川家康・織田信長・豊臣秀吉の親。 名が通っている武将が皆、幼少期の呼ばれ方だったりするので 慣れてないと、ん??となるかもしれないけど あぁそうか、もしかしたらこういう流れで成長したのかもな~と思いを馳せる。 全て父親の目線で語られているのですごく新鮮 遡って時代の流れを追うこともできるので良かった。 織田信長の父目線が特に印象深い。 戦国の世の父とはっていう感じだった(最後の秀吉の父の扱われたかがまた何とも…) 本のタイトルにもなっている「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」 非常に古い諺で、小さな鳥には大きな鳥の志は理解できないという 聞こえようによってはなんだか嫌味にも聞こえる。 でも実はそんなマイナスな意味でもなく 大きくはばたけであったり、志を広く持てという良い意味での捉え方だったり。 常人には分からない喜怒哀楽があってこその大きな鳥という意味なのかもしれないな、と。
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戦国時代の武将たちがいかに生きたかを,戦闘を舞台として描いた短編が6つ.どれも楽しめたが,若い時代の織田信長が出てくる「黎明の覇王」が良かった.うつけと呼ばれて家臣たちや母の久子からも疎んじられた信長を,父の信秀がその隠れた才能を見出す.伊達政宗の幼少期が出てくる「訣別の川」でも...
戦国時代の武将たちがいかに生きたかを,戦闘を舞台として描いた短編が6つ.どれも楽しめたが,若い時代の織田信長が出てくる「黎明の覇王」が良かった.うつけと呼ばれて家臣たちや母の久子からも疎んじられた信長を,父の信秀がその隠れた才能を見出す.伊達政宗の幼少期が出てくる「訣別の川」でも感じたが,将来それなりの武将になる人は若い時から秀でたものを持っているようだ.
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英雄の父たち。信玄の父はコミカルで強かで魅力ある。謙信の父は猪突猛進でいかにも親子である。信長の父は息子を広い世界へ羽ばたかせそうとする理解者。家康の父も祖父も若くして暗殺されて、だから家康は猜疑心が強く慎重になったのかも。秀吉の父は…うん、成り上がってしまって過去を美々しくした...
英雄の父たち。信玄の父はコミカルで強かで魅力ある。謙信の父は猪突猛進でいかにも親子である。信長の父は息子を広い世界へ羽ばたかせそうとする理解者。家康の父も祖父も若くして暗殺されて、だから家康は猜疑心が強く慎重になったのかも。秀吉の父は…うん、成り上がってしまって過去を美々しくしたいのは人の常である。天野さん、生き生きと描いています。
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短編集6編 戦国時代の英傑の父親の生涯.子供への愛情のあり方,関わり方がそれぞれ興味深い.愛情深い松平広忠があっけなく死んでしまうのに悔しい思いがした.伊達輝宗はある意味見事だし,織田信秀も信長の父親らしい.それぞれの章が少しずつ重なり合って,エピソードに別の視点から光が当てられ...
短編集6編 戦国時代の英傑の父親の生涯.子供への愛情のあり方,関わり方がそれぞれ興味深い.愛情深い松平広忠があっけなく死んでしまうのに悔しい思いがした.伊達輝宗はある意味見事だし,織田信秀も信長の父親らしい.それぞれの章が少しずつ重なり合って,エピソードに別の視点から光が当てられているのも魅力だ.
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