私の生きた証はどこにあるのか の商品レビュー
ただ生きるのではなく、「よく生きる」事において教科書的な本だと思う。 自分はただ生きる生き方からやはり抜け出す事はないかもしれないが、そうした状態に疲れたり、疑問を抱いたりした時に帰ってこれる基点となる考え方だと思う。また、ただ生きる競争の上でも、こうした宗教的視点を持っている事...
ただ生きるのではなく、「よく生きる」事において教科書的な本だと思う。 自分はただ生きる生き方からやはり抜け出す事はないかもしれないが、そうした状態に疲れたり、疑問を抱いたりした時に帰ってこれる基点となる考え方だと思う。また、ただ生きる競争の上でも、こうした宗教的視点を持っている事は強みになるのではないかと感じた。
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人生を生きて行く上で非常に重要なことを指摘しているのはよくわかるが、少し重たく感じる一冊。こういうことと本当に真剣に向き合っていくとノイローゼになるかも。本の中身を知らずに一生を終えるのも一つの生きる術かもしれない。
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『なぜ私だけが苦しむのか』が素晴らしく、期待をもって本書を手に取った。 人生の中盤から終盤にかけて、「私の」人生は意味があったのか?という問いかけは普遍的で、この点をコヘレトの言葉をヒントに読み解くことは興味深い試みだと思う。 しかし、問題に切実さがないからか、文の運びと結論...
『なぜ私だけが苦しむのか』が素晴らしく、期待をもって本書を手に取った。 人生の中盤から終盤にかけて、「私の」人生は意味があったのか?という問いかけは普遍的で、この点をコヘレトの言葉をヒントに読み解くことは興味深い試みだと思う。 しかし、問題に切実さがないからか、文の運びと結論が道徳的な次元で終わってしまっている感じがするのは私だけだろうか。 そうした意味では宗教がもつ叡智という次元には到達していないように感じた。 かといって本書が有用でないという意味ではない。ブーバーの我ーそれ、と我ー汝、結婚の意義など生きることへの示唆はある。ただ一点、宗教の深みには到達していない、という実感が残るのみだ。
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