ミステリーな仏像 の商品レビュー

本田不二雄(著者)

2024/06/23

面白い！
色んな仏像。地獄の業火の救済の仏像、仏像の中の仏像、仏像の中の十字（隠れキリシタンの信仰）など、たくさんの仏像がある。
内臓がある仏像もあり、面白い。どういう信仰やねん。

2024/01/21

仏像だけじゃなく、その周辺事情もあわせて面白い。
神像や樹木も取り上げているようなんで、次はそちらも読んでみたい。

2022/07/06

「へんな仏像」という　本を書いた人なので
見方が　面白いのかなぁと思って読んでみました。

「見仏記」みたいな感じかと思っていましたが　
違いました。

ミステリーというタイトルからは　
謎めいていて　夜中に動くとかって　思っちゃったけど
形が　変わってるというような　内容でした。

この本はカラー写真が多くて文章を読まなくても　楽しめます。

数多くの仏像を見てきた　著者は　異相、奇相の仏像も目にし、その像がいかにして作られたかという謎解きをこの本でしています。

裸形や胎内仏などはなんとなく　見聞きしていましたが　　骨格や臓器が内部に秘められたものなどは　驚きでした。
普段見る如来は坐像ですがこちらの大日如来は立っていました。
見返り阿弥陀は永観堂だけかと思っていましたが　５体もあるそうです。
やせ仏は　とても細くて　ガンダーラとかの仏像もこのような　骨と皮のような感じだったなぁと思いました。
木に彫られているものは　時々包み込んでる幹を削らないと見えなくなってしまうそうです。
東京には　塩かけ地蔵・とうがらし地蔵・おしろい地蔵・しばられ地蔵・猫面地蔵など　変わり地蔵があるようですので　それぞれ機会があれば拝見してみたいなぁと　思いました。
形でびっくりしたのは　ブッダを産む聖母です。
ちゃんとお話通りに　脇から生まれてるのを表現していました。
鬼子母神が鬼の顔してるのも初めてみました。

細 かく一つ一つをあげると　きりがありませんが
色々な仏像が各地にあるものだと　実感しました。

１２０の仏像の写真なので　ぱらぱらと　写真を見て　気になった仏像の解説だけ読むのも　悪くないと思います。
仏像好きな人には面白いかと思いました。

2019/09/01

2018/4/30図書館本でやむを得ず返すが面白い。読み切れず。格納された仏像、ビンズルさん、ブッダを生む聖母、東京の仏像。座右に置きたい。★5

2018/08/05

日本で唯ひとり「神仏探偵」を自称する作家が、いまだ見たことのない仏像を日本中に探し求め、その謎に迫り、秘められたドラマを発掘し、あらたな魅力を発見していく、これまでになかった仏像ガイド。 掲載する仏像は約120体(一部、神像含む)、仏像ブームでは顧みられることのなかった像ばかり。
ガリガリに痩せ衰えた阿弥陀如来、体内に臓器と骨格をそなえた秘仏、Vサインをする謎の菩薩、人髪を植え込んだ鬼子母神、白馬に乗ったお地蔵さま……等々、ページをめくるたび、驚くべき姿かたちの仏像がつぎつぎと現れます(256P、オールカラー)。
いったいなぜ、そのような姿でなくてはならなかったのか、そこにどんな祈りや願いが込められていたのか、異相・奇相の仏像に秘められたミステリーに迫っていく過程で、知られざる史実、忘れられた信仰のありようが明らかにされ、物言わぬ像が発信するシグナルやメッセージが読み解かれていきます。 現地取材の臨場感ともに綴られる、神仏再発見の旅。その記録は、読者をまったく新しい仏像体験へと誘うものとなるでしょう。 【目次 】
【第一章】仏像が秘めていたもの 1 隠されていた裸形像 2 格納された秘仏 3 骨格・臓器をそなえた仏像 4 八手観音」とその胎内仏
【第二章】ありえない仏像 5 ついに立ち上がったホトケ 6 振り返る仏像たち 7 膨張をつづける頭髪と童顔 8 知られざる「やせ仏」
9 何ごとかを告げる阿弥陀仏
【第三章】霊木からの化現 10 立木からあらわれたホトケ[一] 11 立木からあらわれたホトケ[二] 12 母なる円空仏 13 木とともに生き続ける地蔵尊 14 永遠に開眼しない観音像 15 無眼と閉眼の思想
【第四章】奇仏をめぐる旅 16 オールマイティな地蔵尊 17 東京の変わり地蔵めぐり 18 びんずるさんが愛される理由 19 ミステリーな東京仏 20 「家康大黒天」をめぐる謎 21 化け猫騒動と秘仏
【第五章】女神像の秘奥 22 ブッダを産む聖母 23 子守をする荒神 24 地母神か山姥か奪衣婆か 25 人髪が植えられた鬼子母神
26 異界の女神・八百比丘尼 27 怨霊になった小野小町
【第六章】神々を発見する 28 御神体の神像あらわる
29 鬼神の肖像 30 ビリケンさんの神々習合

2017/08/16

お腹の中に仏様を隠した上人像
アフロヘアすぎる仏様
とにかく骨と皮だけのガリガリすぎる「やせ仏」
生きた木に彫られた仏様
塩漬けにされたお地蔵様
縄でぐるぐる巻きにされたお地蔵様
袖からブッダが地面にダイブしている像
などなど…
見たことのないような「ヘンな仏さま」ばかりです。

でも…よくよく読むと、その一つ一つに人々の信仰と思いが込められています。

信仰心が生んだ想像の世界はおもしろくて美しい！

2017/08/04

　宗教心があれば何でも良いという世界なのかな。でもミステリーとはちょっと違う感じ。

　裏の背景が必ずあるわけでそれに肉薄していく力に興味を沸かせる。

　この本の中で一番印象的だったのが裏表紙にも掲載されているブッタを産む聖母というもの。
　何も知らなければ突っ込みどころ満載だがこの背景を知ることができればいたってまじめであたり前なことなんだろうなと思いながら眺めるのも良い。

2017/04/23

興味本位の企画ではなく、立派な宗教民俗学的研究です。民衆の様々な思いの具現としての仏像が広く紹介されています。「生き木仏」「無眼と閉眼」「姥の神」「八百比丘尼」「小町像」など新鮮な洞察に触れました。明治期は神仏分離に加えて、多くの民間信仰が淫祠邪教として封殺されています。しかしながら、整然とした体系にある仏像の他に、これほど豊饒な信仰世界があったのですね。