本所おけら長屋(八) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
もう盤石のおけら長屋シリーズ。 愛すべきマンネリ、愛すべきご都合主義。 毎回思うのだが、このシリーズは小説というより、新作江戸前落語人情噺として楽しんでいる。期待が外れることはほとんどない、そんなレベルで作品を書き続けることもまた、作家の力量なんだと思う。
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人情とお節介のおけら長屋の住人達、武士も医者も女医者も犬も猫もみ~んな騒動に巻き込まれ~(^-^) お節介をやく、やかれる、・・・、これは人が人を好きになるからなんですね。今の世に欠けつつある「美徳」を残すべく警鐘乱打の畠山健二さんです!すけっと、うらしま、ふところ、さしこみ、...
人情とお節介のおけら長屋の住人達、武士も医者も女医者も犬も猫もみ~んな騒動に巻き込まれ~(^-^) お節介をやく、やかれる、・・・、これは人が人を好きになるからなんですね。今の世に欠けつつある「美徳」を残すべく警鐘乱打の畠山健二さんです!すけっと、うらしま、ふところ、さしこみ、こしまきの5話。松吉と暮らしてるミーちゃん(猫)元気ですか。著者は人間同様、猫、犬にも暖かいまなざしを向けていらっしゃいます。「こしまき」では富士という名のワンちゃんが読者を号泣の渦に誘います。「星守る犬」「旅猫リポート」の世界です 畠山健二「本所おけら長屋(八)」、2017.3発行、再読。何度読んでも面白く、そして感動します。「すけっと」「うらしま」「ふところ」「さしこみ」「こしまき」の5話。第八巻での圧巻は、江戸っ娘・お栄20歳の心意気を描いた「うらしま」と郷田豪右衛門の愛犬・冨士を描いた「こしまき」です。 畠山健二さんの「本所おけら長屋(八)」(2017.3)、再読何回目かわからなくなりましたw。すけっと、うらしま、ふところ、さしこみ、こしまきの5話。5話すべて素晴らしいです。一番は、頑固者の郷田豪右衛門に子犬の時拾われ、豪右衛門が心臓の病で倒れた時は、お満を呼びに行き、死後豪右衛門の墓の傍に寄り添っていた柴犬富士に涙です「こしまき」。二番は、大店浦島屋の若旦那のアタック、大旦那のダブルの誘いを袖にしたお栄に拍手です「うらしま」。
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居酒屋のお姉ちゃんに相撲取り・娘の敵討ち~三河から出てきた敵討ちの父娘は父が病勝ちなため、島田に手解きを願ってきた。男共は娘に同情するが、女たちは仇討ちなんか馬鹿馬鹿しいと云う。敵は町人の形となり、若後家との間に赤ん坊まで生まれそうだ。南町奉行所の月番になったのを見計らって、許可...
居酒屋のお姉ちゃんに相撲取り・娘の敵討ち~三河から出てきた敵討ちの父娘は父が病勝ちなため、島田に手解きを願ってきた。男共は娘に同情するが、女たちは仇討ちなんか馬鹿馬鹿しいと云う。敵は町人の形となり、若後家との間に赤ん坊まで生まれそうだ。南町奉行所の月番になったのを見計らって、許可を求めに行くと、奉行は話を纏めて仇討ちの理由がないことを双方に納得させる。竹刀と木刀で立ち会い、娘は練習の成果を披露する。三祐の客の正体は鼈甲問屋の跡取りで、あとひと月すると苦労を終えて店に戻るらしい。若い冬に惚れ込んだのかと思ったら年増に手の掛かった栄に惚れている。若旦那も旦那も人柄を見込んで夢に貰おうとするが…。裏の長屋に住む幕下力士の形は大きいが、意気地がない。勝ち抜き相撲で大関と当たることを聞いた万松は島田鉄斎に秘策伝授を願う。箱根の土砂崩れで遠回りして着いた飛脚の話を聞いて、大巌は覚悟を決める。黒石藩の用人見習い田村真之介は長屋近くを歩いていて、女房子供に逃げられた大工が起こした立てこもり事件に巻き込まれた。幼子の身代わりで人質になったが、勘違いした八五郎が大工をぶん殴って落着を見た。真之介は泣いてやり直しを頼む大工を信じてやろうと言い出す。郷田という年配の浪人は娘が家出したきり、犬の藤とだけ心を通わす頑固者だ。ある日、富士が聖庵の診療所に来て、満と万造を倒れた郷田の所に連れて来た。余命幾ばくもない郷田と娘を会わせたいが、娘は母が病の折に不義密通に及んだと勘違いして、絶交している。死の床に就いた郷田の下に御家人に嫁いだ娘が帰ってきたのは、母から譲られた箱から十両と母の手紙が入っていたからだった。娘に看取られて郷田はあの世に旅立ったが、富士は郷田の墓の前で死んでいるのが見つかる~三祐のお栄は松吉さんと良い仲になる?満と万造はくっつくか?犬と貧乏浪人の話は都合が良すぎるぜ!
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江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」では、今日も騒動が巻き起こる。 長屋の浪人・島田鉄斎に剣術の手ほどきを求めてきた娘の目的とは。 天下の大関と対戦することになった気弱な相撲取りを勝たせるべく、万造と松吉は策を巡らすが……。 家を出た一人娘と、頑固な父親を再会させるために奔走する...
江戸は本所亀沢町にある「おけら長屋」では、今日も騒動が巻き起こる。 長屋の浪人・島田鉄斎に剣術の手ほどきを求めてきた娘の目的とは。 天下の大関と対戦することになった気弱な相撲取りを勝たせるべく、万造と松吉は策を巡らすが……。 家を出た一人娘と、頑固な父親を再会させるために奔走する万造とお満だったが、二人の心にも微妙な変化が――など、五篇を収録した、笑って泣ける大好評シリーズ第八弾。
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