大奥(第十四巻) の商品レビュー
篤姫がやってきた!! これがいい男なのだ。 なんか、軽そうなんだけどしっかり気配りできて、心が広い。 でもって、家定も周りも、心ひらかせていく。 健康は精神っていうのは、とことん強いよな。 薩摩という、辺境にあったからこそ、篤はまっすぐに育ち、人間に大事...
篤姫がやってきた!! これがいい男なのだ。 なんか、軽そうなんだけどしっかり気配りできて、心が広い。 でもって、家定も周りも、心ひらかせていく。 健康は精神っていうのは、とことん強いよな。 薩摩という、辺境にあったからこそ、篤はまっすぐに育ち、人間に大事なことの本質をとらえている。 食事と運動で、家定の体を健康にしていくあたりで、胸が熱くなったよ。 うん。 人間、健全な肉体にこそ健全な魂がやどるもんだ。 とはいえ、時代は幕末で、二人の関係が平和である故に、時代の荒波が地響きのように伝わってきてつらい。 …帯に、徳川歴代将軍と老中がセットで覚えられる! ってあるんだけど、それはいかがなものかと思うのだよ。 まぁ歴史はピンボールみたいに、一つの物事が次に当たってそれがまた次に動いてって連動してるものだから、その大きな流れをとらえるのはいいと思うんだけど。 「昨日なにたべた?」と、セットで実用書として売ろうとしているのか?www
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知識としての歴史がさっぱりでも、 こういう風に人間が動く様が描かれると本当に、 歴史って、人間って面白いんだなあ… としみじみ思う。 よしなが先生すごいなあ…
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男女逆転大奥史上、最高のラブラブっぷりの家定と篤姫。愛情を交わしたカップルは多いけど、幸福度は最大ではないでしょうか。プライベートでは蜜月が続く二人ですが、歴史の流れは個人の幸せを歯牙にもかけず勢いを増していきます。 最大の腹心の阿部正弘の死。これにより、将軍継嗣問題・外交問題...
男女逆転大奥史上、最高のラブラブっぷりの家定と篤姫。愛情を交わしたカップルは多いけど、幸福度は最大ではないでしょうか。プライベートでは蜜月が続く二人ですが、歴史の流れは個人の幸せを歯牙にもかけず勢いを増していきます。 最大の腹心の阿部正弘の死。これにより、将軍継嗣問題・外交問題を抱えた幕府内の政争が激しさを増します。後の幕末の動乱へ続く原因の一つに、この政争があったわけですか。しかし、関ケ原以来の緊張関係という幕府と外様大名の関係性。それを200年以上保ち続けられる執念。恐ろしい。島津斉彬が篤姫を大奥へと送り込んだ理由。徳川慶喜を推す理由も、そこにあるんじゃなかろうか。先の先を見据えての布石。雄藩連合への布石かな。 そして、ついに井伊直弼が表舞台へと登場します。 もう、歴史の流れは怒涛のように勢いを増すばかり。動乱の中心は京都になるわけですが、その裏で江戸城大奥では何が起こっていたのか、ですね。 これが楽しいんじゃないかな、楽しみだなぁ。
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史実を大きく曲げずにこんなにドラマチックな話に出来るってすごいな、って毎回思う 今回もいろんなところで泣けたなー 久通といい田沼といい、忠臣がいなくなる瞬間はいつも切ないな…
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家定の時代。 阿部正弘との今生の別れのシーンはジーンとくる。 大きく時代が動く。 まさしく歴史本としても読める。
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篤姫の輿入れから井伊直弼の大老就任まで。慶喜も登場して、幕末の役者が揃った感じ。 しかし、「受験の新・入門書」という帯のアオリは如何なものか。
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「篤姫」こと胤篤さまの登場。家定さまといいかんじですが、この後の展開を知っていると、もう切ないのなんの・・・。 大奥の終焉までがんばる胤篤と滝山。最後までしっかりと見届けたいと思います。
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最初、ただの男女逆転かあと思ってただけだったのが、巻が進むにつれて、たったそれだけの転換が歴史を深く理解させ、物語の幅を広くしたことに驚嘆せざるを得ない。 確かに、いちばん面白くなくて覚えづらい江戸時代を覚えるのに最適だ笑。
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相変わらず装丁が美しい 表紙も薄紙も家紋も 史実とどう折り合いをつけるのかなあ って思っていましたが流石です 帯に「受験の新・入門書」 とありびっくりしましたが、なるほど 人物が細やかに描かれていてそれぞれが愛しいです ≪ 人として 愛を育てて 大奥で ≫
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家定と正弘の別れの場面は涙なしには読めない。物語がいよいよ佳境に入ってきたけれど、どう決着するのか楽しみだな。
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