風船爆弾 の商品レビュー

福島のりよ(著者)

2017/10/29

登戸研究所の関連で、もともと風船爆弾に興味と関心があったので読んでみた。
伯母が女学生時代に風船爆弾の紙を貼っていたという話も聞いたことがあったが、それが、どんな経緯と背景で行われていたかなど、これまであちこちで聞いた関連の情報が、一本に繋がった感じ。ようやく全体像が見えてきて、思っていたよりも、ずっと大規模かつ真剣に（？）行われていたことがわかった。
悲惨さを伝えることがテーマではないので、悲しいことも起こるには起こるが、読みやすく、むしろ「終戦間近の“時代”を知る」意味から、子どもにも勧めやすいと思う。