僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。 の商品レビュー

出雲充(著者)

2024/06/12

僕はミドリムシで世界を救うことに決めた。
著：出雲 充

この世に、くだらないものなんてない。
ミドリムシのような、一見ちっぽけな、単細胞の、その辺の池や田んぼにいくらでもいるような微生物が地球を救えるのだから、この世のどんなものにだって、それが存在する意義が絶対にある。

本書は、世界で初めて、ミドリムシの大量培養に成功したユーグレナという会社の生誕の物語である。

構成は以下の６章から成る。
①問題と、自らの無知を知るということ
②出会いと、最初の一歩を踏み出すということ
③起業と、チャンスを逃さずに迷いを振り切るということ
④テクノロジーと、それを継承するということ
⑤試練と、伝える努力でそれを乗り越えるということ
⑥未来と、ハイブリッドであるということ

まだまだ自分にだって出来ることはある。限界を決めつけずやり抜こう。そんな前向きにさせてくれるような一冊であった。

著者の講演を拝聴し、心躍り、即購入し、即読んで、即感動した。著者は自身をスーパーマンではないと、否定すると思われるが、確実にスーパーマンである。表舞台では見えない、苦労の数々、研究の困難のみならず、営業や経営の困難、色々な困難に対して、人のせいにすることなく、自身の責任と受け入れて、もの凄いド根性と行動力で立ち向かっていく。

こんな天才でスーパーマンが努力の鬼となっていることに胸が打たれた。そして、努力だけではどうしようもない佳境を助けてくれるのは仲間。しかし、それは運ではなく、著者の積み重ねがあってこその仲間の存在。

成果の多くを仲間のおかげと、感謝をしている。泥臭く感謝を伝えその感謝を糧にして自分の栄養として蓄えて前に進んでいる。

ユーグレナはスーパーフードであるが、それを生み出し、世の中に届けている著者はユーグレナと同様にスーパーマンである。

2024/02/23

ユーグレナ創業物語。誰も実現できていなかった研究、誰にも理解されない価値、今日に続くユーグレナの源流。
なぜ出雲さんはミドリムシにピンを立てたか。
諦めない理由は何か。
困難の数々を耐え抜いてきた凄みがあった。

2023/11/03

東大→ベンチャーという道のりを進んだ人の葛藤や裏の苦労を知ることができたと共にミドリムシのすごさもわかった。

2023/09/09

・人生理念・ビジョンの発見とコミットが必要
・弱い、怖い、人の上に立てない、全部無問題。等身大でよし
・成功には世界でナンバーワン領域が必要

2021/08/23

今伸び盛りのミドリムシの大量生産に成功したユーグレナの社長の立志伝。

ミドリムシの技術的な話しはなかったが、著者の立志伝としては面白かった。

2020/09/13

https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1JVW1BMT9DJ94

2017/05/13

本書は「ミドリムシ」という地球に５億年前からいた、植物であり動物の性質もある
藻の一種の生物を人類の為に活かした男達の物語。

そんな微生物が何ですごいのかというと、
大きさ０．０５ｍｍと小さい中に５９種類の栄養素が入っている。
スゴイ！というのは昔から分かっていたらしい。

しかし、課題は二酸化炭素で簡単に育ってくれる反面、存在することで
他の微生物に影響するらしく、なかなか大量の培養がネックだった。

著者はミドリムシの大量培養を共同研究者である鈴木氏と共に成功した。
現在の「株式会社ユーグレナ」の発展に繋がっている。

本書はその会社の創業当時から現在までのサクセスストーリーと
簡単に言ったら、そうなるが
別な表現をすると、『過酷な闘いの日々』が
皆を元気付けてくれるのは間違いない一冊になっている。

本書では色んな有名人が関係していて面白い。
その中の一人、成毛眞さんのエピソードがいい。

今まで、ミドリムシの事を初めて聞いた人で、本質を付いた質問を
したのは、ホリエモンと成毛眞さんだけだったという。
その質問内容は難しいので省略するが、サイエンスの知識がある２人には
当たり前だったのかもしれない。

著者は、成毛さんと出会い株式会社ユーグレナが「みなしごハッチ」状態で
資金に苦しい時に投資をしてくれたこと、そして経営をサポートしてもらい感謝している。

早速、ユーグレナのサプリメントが気になってきたので、
知り合いにプレゼントでもしょうかなあ。

ブログ「沖縄面白本棚」より
http://azeyan.blog.jp/