本能寺奇伝 の商品レビュー
んー、惜しい。途中まではほんと面白かった。途中途中、現代に対して暗に苦言を呈するような記述が鼻につくものの、新たな視点での本能寺の変、というか、明智光秀と織田信長の関係性は、多少強引にせよ、小説としてとても質が高かったと思う。でもだからこそ、9章で終わってればな、というのと、ほん...
んー、惜しい。途中まではほんと面白かった。途中途中、現代に対して暗に苦言を呈するような記述が鼻につくものの、新たな視点での本能寺の変、というか、明智光秀と織田信長の関係性は、多少強引にせよ、小説としてとても質が高かったと思う。でもだからこそ、9章で終わってればな、というのと、ほんとうに最終章の独白が、蛇足の中の蛇足の極みで、一気にしらけてしまった。というわけで、9章までに星4つで、その後にマイナス1で星3つ。
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本能寺の変はいろんな諸説がありますが、どれも信長や、謀反を起こした光秀の人物像になんとなく合わないなと思っていました。でもこのお話はすごく府に落ちました。倭の裔などのエピソードはともかく、信長や光秀が世界を見ていた、それには銀が絡んでいた、この二人なら考えそうなことです。私は秀吉の謀説を信じているのですが、このお話でもやっぱりと。結末がわかっているのに、山崎の合戦以降のシーンは明智軍に勝ってほしいと祈りながら読んでいました。本能寺の変が起こらず信長が天下統一をしていたら、もう少し早く日本は近代化してたんでしょうか?それとも恐ろしい世界が待っていたのでしょうか?
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