スーパー微生物農法《丸わかり実践ガイダンス》 の商品レビュー
「~農法」と呼ばれるものは数多くあるが、本書は超好熱菌が生きている有機カーボン資材(=スーパー微生物資材)を使用することを特徴とする。この資材を使うと荒れた土地もフカフカの農地に早変わりするらしい。その他にもいろいろなテクニックが紹介されており、それなりに参考になる点もあるが、...
「~農法」と呼ばれるものは数多くあるが、本書は超好熱菌が生きている有機カーボン資材(=スーパー微生物資材)を使用することを特徴とする。この資材を使うと荒れた土地もフカフカの農地に早変わりするらしい。その他にもいろいろなテクニックが紹介されており、それなりに参考になる点もあるが、肝心の超好熱菌が「どのような菌なのか?」「どういう働きで土壌を改良するのか?」「どうやって入手するのか?」のか全く書かれておらず、正直言って拍子抜け。著者が主催する団体への勧誘が本書の目的とすれば、それも当然か。 民間農法を否定するわけではないし、実際に優れた成果をあげているノウハウもあるのであろうが、サイエンスの域にまで到達しないと本当の意味で技術として継承されていかない。一般の農家や生産者に科学を極めろというのは無理な話なので、これは農学分野の科学者や技術者の責任。栽培現場に研究テーマはたくさんあるので、是非、科学の域まで高めてほしい。
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