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関釜連絡船(上) の商品レビュー

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2022/11/25

日本の植民地時代に青春を過ごした知識階級で名家出身の柳泰林(ユ・テリム)が書いた「関釜連絡船」の原稿を探すことから始まる。 当時の朝鮮人、日本人と共産主義の関わりと問題が細密に描かれているので読むのはなかなか煩雑だが 作品には著者の体験した歴史意識が濃い。 ただ登場人物の女性...

日本の植民地時代に青春を過ごした知識階級で名家出身の柳泰林(ユ・テリム)が書いた「関釜連絡船」の原稿を探すことから始まる。 当時の朝鮮人、日本人と共産主義の関わりと問題が細密に描かれているので読むのはなかなか煩雑だが 作品には著者の体験した歴史意識が濃い。 ただ登場人物の女性がいまひとつ薄くステレオタイプであるのが物足りないのはいたしかたないのか。ソ・ギョンエに対してただの卑怯者、臆病者であるユ・テリム 歴史認識を学ぶ好著かと思う。いまのところユ・テリムには共感も共鳴もできない。しかし彼のその後は興味がやき、下巻を読むのが楽しみだ。

Posted byブクログ