三省堂国語辞典のひみつ の商品レビュー
三省堂国語辞典第7版が発刊されるにあたっての PR的な本で、第6版から変わった個所や 新しい用例などの解説本。 既存の言葉でも新しい意味が生まれて それを拾っていくことの難しさなど 興味深い。 元来の意味が現在使われている意味と 異なっていて、元来の意味が薄れている言葉 など...
三省堂国語辞典第7版が発刊されるにあたっての PR的な本で、第6版から変わった個所や 新しい用例などの解説本。 既存の言葉でも新しい意味が生まれて それを拾っていくことの難しさなど 興味深い。 元来の意味が現在使われている意味と 異なっていて、元来の意味が薄れている言葉 など知らないことがたくさんあった。 三省堂国語辞典は持っていなかったので 早速第7版を注文した。 そのあとで、書店をぶらぶらしていたら 本書が2014年発刊なので当たり前と言えば そうなのだが、第8版がすでに発刊されていた。 第8版も買おうかなぁ。
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国語辞典の編纂者は、ひたすら言葉を拾い集めているらしい。それも、本とか新聞だけじゃなくて、ラジオとか街中の看板とか、電車内の学生たちの日常会話も。当たり前のことなんだろうけど、僕には印象的だった。
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これは本当に面白かった!色々目から鱗。 特に第二章「誤りと決めつけてはいけない」の内容。 「的を得る」「汚名挽回」「一人で爆笑」「静かに号泣」などの表現を目にするといつも(おやおや日本語間違ってるよ…)と内心ほくそ笑んでたが、この章のタイトル通り実は誤用とは決めつけられない=新用...
これは本当に面白かった!色々目から鱗。 特に第二章「誤りと決めつけてはいけない」の内容。 「的を得る」「汚名挽回」「一人で爆笑」「静かに号泣」などの表現を目にするといつも(おやおや日本語間違ってるよ…)と内心ほくそ笑んでたが、この章のタイトル通り実は誤用とは決めつけられない=新用法として認めることもできるのだそうだ。そして実際三省堂国語辞典(通称『三国』)の第7版では用法として認められている、というのは本当に新鮮な驚きだった。 それどころか「こちら〜になります」や「一万円からお預かりします」等の所謂敬語の乱れと呼ばれるものにも、「何故そういう用法が生まれるに至ったのか」を整理して、妥当と判断できれば辞書に採用している。 辞書編纂者というのは「日本語警察」と呼ばれる日本語の乱れにうるさい人種だと勝手に思っていたので、その度量の広さに感心させられた。 確かに言葉というのは時代と共に変化するものだ。ら抜き言葉も僕が子どもの頃は随分うるさく指摘されていた気がするが、今ではかなり市民権を確立している気がする。「させていただく」という表現も今はモヤモヤする人がまだなかなか残っている気がするが、そのうち全く気にされず受け入れられていくのだろう。 そして、国語辞典にはそれぞれ特色があるということも新たな発見だった。現代に生きる言葉を写し取ろうとする『三国』の他にも、エモい語釈で有名な『新明解国語辞典』や百科事典的な『広辞苑』などなど思想により全然記述が異なるらしい。十人十色ならぬ十冊十色。ちょっと色んな辞書集めてみたくなった。 とりあえず子どもが大きくなったら『三国』を買ってあげたい。
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三省堂国語辞典、略して三国か、新明解国語辞典、略して新明国か、今でも採択に迷うところだ。結論としては、辞書はやっぱり三省堂、という事である。
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この類の本を手にするのは、日本語にそれなりの興味を持つ特定の人だと思うが、はたして辞書編纂にはテーマがあり、それぞれの辞書には特長があることがわかる。全国紙の新聞のようだ。自社の辞書の宣伝色が濃いが、買ってみる気にさせられる。2020.12.16
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実際に辞書を作っている人の書いた本なので、類書とはちょっと目線が違いますね。 辞書にどんな語を掲載するか、どんな語釈をつけるかといった、実際的なあれこれが書かれていて愉しめました。 舟を編むの副読本としても良いかと。
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「的を得る」「汚名挽回」は必ずしも間違いではない。「ナウい」は「現代の死語」として未だに活躍中など、なかなか面白かった。
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普段使っている紙辞書は、明鏡。 ウェブと電子辞書では、大辞林と日国。 たまに広辞苑。 三省堂国語辞典は、申し訳ないけど、全く念頭になかった。 ケンボー先生が土台を築いた三国。 三国の持ち味は、現代日本語を映す鏡たらんと収録語を選定していること、そして、中学生でもわかる意味の記述...
普段使っている紙辞書は、明鏡。 ウェブと電子辞書では、大辞林と日国。 たまに広辞苑。 三省堂国語辞典は、申し訳ないけど、全く念頭になかった。 ケンボー先生が土台を築いた三国。 三国の持ち味は、現代日本語を映す鏡たらんと収録語を選定していること、そして、中学生でもわかる意味の記述。 「的を得る」は伝統的な言い方ではないけれど、誤りとは決めつけず、「正鵠を得る」が成り立つなら、正しいかもしれない、と解釈する。 なお、「にやけた」は、伝統的にはにやにや笑っているという意味ではなかったらしい。 これは初めて知った。 辞書編集のことを扱った本は、これまでにも何冊か読んできたが、ライターの語釈を書くまでにライターを分解したり、フラグが立つの意味を明らかにするために、ゲームのプログラミングを学んだり。 私たちユーザーは、こんな苦労の成果を享受しているんだなあ、と改めて感じた。
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日本語について考えるところを数多く示唆してくれる好著だ.第4章の「気がつきにくいことばと意味」が良かった.最近のIT関連のことばについて,しっかりと調査している点は素晴らしい.カタカナ語の氾濫の中で,しっかりした語釈を簡潔に記載していることは素晴らしいと感じた.
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~のひみつというタイトルはどうかなと思いましたが、いやあ、辞書やばいです。面白いですね。 最近は電子辞書もあるし、ほとんど調べ物はインターネットで済ませていましたが、これからは辞書を使いたいです。しかも三国こと三省堂国語辞典を(笑)。 言葉の意味とか、正しい使い方とか、...
~のひみつというタイトルはどうかなと思いましたが、いやあ、辞書やばいです。面白いですね。 最近は電子辞書もあるし、ほとんど調べ物はインターネットで済ませていましたが、これからは辞書を使いたいです。しかも三国こと三省堂国語辞典を(笑)。 言葉の意味とか、正しい使い方とか、インターネットでもいろいろ書かれていて、ついそれを信用してしまうわけですが、何が正しいととらえるかは、実に奥が深いということが分かりました。そして、三国では、言葉の使われ方の変化をとらえ、できるだけ最新の知見を紹介しようとする姿勢に惚れました。 この本を読むと、きっとあなたも、三国の愛読者になること間違いなしです(^^)。
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