化粧品成分表示のかんたん読み方手帳 の商品レビュー

久光一誠

2024/03/22

化粧品の成分を体系的に学べる1冊。
それぞれの成分の原料や働きについて詳細に書かれているほか、化粧品はそもそもそこまでの効果は発揮できないものといった、化粧品とはなんなのかについても書かれています。

医薬部外品という化粧品と医薬品の間に位置するコスメは日本ならではのもの、化粧品にはプラセボ（偽薬）の効果が少なからずあるであろうことは、なるけどな〜と思いました。

化粧品成分検定を運営しているのと同じ人が執筆しているので、検定の副教材としても使えると思いました。

2022/08/27

これまでスキンケア商品を選ぶ際に最も考慮していたのが、その価格と宣伝文句でした。現在、すべての化粧品には成分表示の義務があり、配合量の多い順に記載されています。たまに、このルールを守らない化粧品メーカーもあるようですが…。私は季節によって肌の状態が変化し、その時々で何を一番改善したいのかも変わるので、この本は自分の目的に応じたスキンケア商品を選ぶのにとても役立ちます。化粧品メーカーの宣伝文句からでは、「何となく効きかも」と思えるだけですが、成分表示をきちんと理解できれば、その効果をある程度は信頼して購入できます。
「本当にキレイになりたければ、化粧品のような化学物質は使わないほうがいい」と言う人がいます。でも、なんだかそれでは物足りなく感じます。また、天然とかオーガニックなものが、必ずしも自分にとって最良とも限りません。
界面活性剤に関してはこれまで情弱だった自分に気づき、本書で色々と学ぶことができました。界面活性剤には様々な種類があり、日進月歩で開発が進んでいて、私達の肌にも、環境にもやさしいものが作られています。
本書の中での著者は、あくまでも中立な立場で説明をしているところもいいと思いました。

2017/08/18

シリコーン（ケイ素の化合物）→髪の毛をコーティングして保護する力が強い→パーマをかける前には使わないほうが良い
ノンシリコンシャンプー→シリコーン自体は髪に良いはずだが…

2000年　BSE　動物性＝危険のイメージができた→植物性、植物由来ブーム

医薬品　医薬部外品（薬用化粧品）→効果をデータで証明し審査　化粧品・食品

化粧品トラブル　茶のしずく石鹸（悠香）　加水分解コムギ末
ブランシールスペリアの白斑　ロドデノール

2001年薬事法改正　化粧品・全成分表示①配合量の多い順②配合量１％以下は順不同でOK
植物エキス、ヒアルロン酸Na・コラーゲン類→基本的に１％以上は入れない→成分表示で１％を見分けるポイント

着色剤は配合量にかかわらず末尾にまとめる
エタノール→10％以上の配合量で効果→スースーが苦手な人は成分表示順が後ろのものを選ぶ

医薬部外品　有効成分を最初に表示

化粧品の70～90％はベース成分　①水性成分②油性成分③界面活性剤
グリセリン→保湿、安価で安全
BG→ブチレングリコール　保湿、制菌
DPG→ジプロピレングリコール　保湿、制菌
PEG類→ポリエチレングリコール　保湿

機能性成分→美容成分
美白→メラニンを①生成を抑制②排出③還元