1,800円以上の注文で送料無料

青年将校 ジョージ・ワシントン の商品レビュー

5

1件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/01/04

いやー、面白い。「人」= 重要人物にフォーカスしながらのアメリカ史。まずは独立戦争以前の時代、主人公は若かりし頃のジョージ・ワシントン。しかし、ワシントンの言動に偏りすぎることなく、また、過度に小説化し過ぎることなく、読み物としての面白さときちんとした歴史解説書の中間を行っており...

いやー、面白い。「人」= 重要人物にフォーカスしながらのアメリカ史。まずは独立戦争以前の時代、主人公は若かりし頃のジョージ・ワシントン。しかし、ワシントンの言動に偏りすぎることなく、また、過度に小説化し過ぎることなく、読み物としての面白さときちんとした歴史解説書の中間を行っており、バランスが実に良い上に高次元。 あとがきによると、著者自身が「アメリカ史など短いし大して面白くないだろう」と学生時代には思っていたのが、大学院生の頃、ハミルトンの『ザ・フェデラリスト』を読んでアメリカ史の面白さに目覚めたのだそう。 私自身も「アメリカ史、面白い」と最近気づいた身なので、ハミルトンのこともまだほとんど知らないが、確かにアメリカ史は面白い(面白そうだ)。 このような本を世に送り出してくれた著者に敬意を表するとともに感謝したい。われわれ日本人がそれなりに知っているようで実はほとんどよく知らないアメリカ史とその主要登場人物のリーダビリティの高い(つまり、読みやすく読んで面白い)物語。翻訳物でなく日本人が書いているので私たち日本人にとって親切な解説が分かり易い。 もっと広く知られ、売れて良い作品と思う。現在5巻まで刊行されているが、ぜひ続編も無事に刊行されていって欲しい。

Posted byブクログ