電子書籍アクセシビリティの研究 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りて読んだ。取り急ぎ、気になった点のみ覚え書きをするが、後日kindleの読み上げにて通読してみたい。。 6章 共同自炊型電子図書館の実証実験で、100人が参加したアンケートより、誤認識があっても満足度が高いという結果が出たが、参加が多い30~40代の層と、サピエの平均読者層とは明らかに年代が異なるという分析も興味深い。 8章 ・SSMLによる誤読ないバージョンで価格を変えることには、出版社に抵抗があるようだ。 ・1ページにおける誤読数が1を下回る「文学・評論(0.4)」「経済学・経済事情(0.7)」ジャンルにはSSML不要の議論があるが、数学・語学・辞典・事典・年鑑ジャンル、および教科書等の公的文書にはニーズが高い。 (9.1.1) ・私的使用における複製の代行についての可能性についての提言 (9.3.2) ・出版社135社に2011年末に行ったアンケートで、テキストデータの依頼があった場合、提供したが7割だったのには驚いた。 ・個別のテキストデータの提供よりは、アクセシブルな電子書籍としての出版する方が合理的である可能性が高い、との提言は興味深い。 ・Kindleによる読み上げの有用性と、SSMLでのルビ振りのコストについて、慎重な検討が必要に言及。
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