雑な読書 の商品レビュー
BURRN!での連載においては、読んだり読まなかったりなんだけど、纏めて読むととても面白かった。なぜか、『蒲郡邸事件』が取り上げられていたことは強く覚えていたけど、他はほぼ初見。印象としては、音楽雑誌の中の連載だけあって、そこまでマイナー路線を狙いにいってはないのかな、って感じ。...
BURRN!での連載においては、読んだり読まなかったりなんだけど、纏めて読むととても面白かった。なぜか、『蒲郡邸事件』が取り上げられていたことは強く覚えていたけど、他はほぼ初見。印象としては、音楽雑誌の中の連載だけあって、そこまでマイナー路線を狙いにいってはないのかな、って感じ。あと、巻末でトヨザキ社長と対談してて、結構意気投合もしてるけど、やっぱりチョイスも結構かぶりますわな。そんな訳で、新たな発見や未知との遭遇は、そこまで多くなかった。チェックしていただけで未読の作品を、いよいよ読もうかなって気にさせられたくらい。とはいえ本作は、読み物として普通に楽しめました。
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この本で紹介されている本50冊の中で、私が読んだ本が10冊ほどで、これから読もうと思っている本も10冊程度。 けれども、こんなに著者に親近感を覚えるのは、既読本のほとんどを私が面白く読んでいて、未読本のなかでもこれは読みたい!と強く思った本が紹介されていたから。 たったそれだけの...
この本で紹介されている本50冊の中で、私が読んだ本が10冊ほどで、これから読もうと思っている本も10冊程度。 けれども、こんなに著者に親近感を覚えるのは、既読本のほとんどを私が面白く読んでいて、未読本のなかでもこれは読みたい!と強く思った本が紹介されていたから。 たったそれだけの根拠でこの著者とわたしは読書傾向が同じである!と強く勘違いをしたのである。 雑な読書というのは、読み方が上っ面だけで雑というのではなく、雑食や雑談のように範囲を限定することなく、好き嫌いな苦難でも読むという姿勢を言う。 とすれば、私の読書もまた雑な読書であり、深い専門知識を持たずに興味のままにあれもこれもに手を出す姿勢は、決して世の中に認められる姿ではないけれども、ありなんだなと思う。 既読は中島梓「夢見る頃を過ぎても」、北村薫「スキップ」、高島俊男「本が好き、悪口言うのはもっと好き」、宮部みゆき「蒲生邸事件」、レーモン・クノー「文体練習」、金子達仁「28年目のハーフタイム」、村上春樹、柴田元幸「翻訳夜話」、米原万里「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」、土屋賢二「土屋学部長の弁明」。 まあ、あんまり堅苦しい本はありませんが、小説からノンフィクションまで面白く読んだ本ばかりです。 そして巻末の対談。 豊崎由美と古屋美登里が何を考え讀者に本を紹介しているか。 本が売れなくなった時代に、良書を読者に手渡し、読書人口を減らさないことを自分に課する。 書評というのも、なかなか大変なんだなあ。
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なぜだかamazonのカートに1年以上入りっぱなしになっていた本。帰国して図書館で借りて読んでみたら、存外面白かった。また本を読み始めてみたくなった。
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