ディストピアへようこそ!! の商品レビュー
タイトルまんまの本。どうしてと疑問形で始まってるけれど作者の断定ではあるが。 序文になぜこういう本を書くことになったのかといった内容が書かれていて、本文もその内容に沿った分析がすすんでいるので内容が受け入れられるかはともかくとても読みすすめやすかった。 ・事実と概念との区別が...
タイトルまんまの本。どうしてと疑問形で始まってるけれど作者の断定ではあるが。 序文になぜこういう本を書くことになったのかといった内容が書かれていて、本文もその内容に沿った分析がすすんでいるので内容が受け入れられるかはともかくとても読みすすめやすかった。 ・事実と概念との区別がつかない ・二元論、対義関係を理論の根本に据える 大きく分けるとこの二つに大別される”間違った”考え方を好み、 すでに論破されているような話や押さえておきたい有名な話などを知らずに限られた情報で物事を語り、 道徳的に正しいか間違っているかを一方的に決め、それを法的あるいは類似の方法で強制的に実行させる といったことがそろうとディストピアが出来上がるとしている。 エログロな挿絵など、正直これ必要だったかと疑問に思うところはあったりと癖が強い部分があるのだけれど、馬鹿な考え、間違った「考え方」で判断してしまうとどんな考えでもおかしなことになってしまうんだってことを理論立てて説明されている良書だと思う。
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