進化の教科書(第2巻) の商品レビュー
事実上の再読。実は、以前に読んでいたのだが時間をかけて読むことができずにいた。第5章の理論が数式だらけ、文章が難解で読むのにとても苦労したのだ。専門分野で学んでいないので何度も何度も繰り返し読んだ。結果、対立遺伝子のことが以前よりもわかるようになりその後の章に移っても楽しく読むこ...
事実上の再読。実は、以前に読んでいたのだが時間をかけて読むことができずにいた。第5章の理論が数式だらけ、文章が難解で読むのにとても苦労したのだ。専門分野で学んでいないので何度も何度も繰り返し読んだ。結果、対立遺伝子のことが以前よりもわかるようになりその後の章に移っても楽しく読むことができた。 性淘汰の章が面白い。性的対向によりショウジョウバエの雄雌が拮抗して選択を繰り返し、それぞれ不利な状況を作り出すのも面白いが、条件を変えて(一夫一妻の状況)しまうとお互い協力的になるのが興味深い。練習問題が各章末にあり、解くのも楽しい(正確するともっと楽しい)。第二巻は読破に時間がかかったが、また読んでみたい印象深い本になった。
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第2巻になって、いよいよ進化論のサイエンスらしさが出てきた。内容はすこし難しくなるが、図表が豊富で練習問題まであり、わかりやすく書かれていると感じた。 個人的には遺伝的浮動、量的遺伝学あたりが勉強になった。あと、性淘汰の話はやっぱり面白い。
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2巻は理論篇。 進化のメカニズムは非常に大事。突然変異と自然淘汰はよく語られるし人口に膾炙しているけれど,遺伝的浮動はほとんど知られてないのでは? こっちの方を強調する大型番組などやってもいいように思う。中立説は日本人提唱なんだし,いける!
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内容紹介 進化は集団内にいかに広がるのか、あるいは消えてしまうのか? その鍵を握るのが「対立遺伝子」の存在だ。進化のメカニズムには大きく分けて、遺伝的浮動、自然淘汰、移動、そして突然変異の4つが関係している。ここでは、これらの要因がどのように進化、とりわけ対立遺伝子の振る舞いに関...
内容紹介 進化は集団内にいかに広がるのか、あるいは消えてしまうのか? その鍵を握るのが「対立遺伝子」の存在だ。進化のメカニズムには大きく分けて、遺伝的浮動、自然淘汰、移動、そして突然変異の4つが関係している。ここでは、これらの要因がどのように進化、とりわけ対立遺伝子の振る舞いに関係しているかを数理モデルによって検証していく。 さらに自然淘汰による進化は、自然淘汰そのものが変化することが最近の研究から明らかになり、野生の個体群でも人為淘汰と同じくらい速く進化的変化が起こることが観察されているという。 進化にとって、無性生殖が有利か有性生殖が有利か? 性淘汰で繰り広げられる生物進化の物語から、あらためて人類がいまここに存在する意味を投げかける。 著者について カール・ジンマー 1966年生まれ。サイエンスライター 『進化大全』(光文社)、『進化』(岩波書店)、『ウィルス・プラネット』(飛鳥新社ポピュラーサイエンス)など多数。 ダグラス.J・エムレン モンタナ大学教授。専門は動物進化学。 更科 功 1961年8月12日、東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業勤務を経て、大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」。 『化石の分子生物学』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞受賞。
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