少年と少女と、 の商品レビュー
6巻は7巻と対になる感じ。まずはリセット前に何があったのかが描かれて、菫の遠大なシナリオも明らかになる。7巻でケイはどう立ち向かうのか。
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終盤に向けて物語が一層加速する。 始まりの三人、未来視の魔女と能力範囲制限の夫婦が作った咲良田市の能力者たちをあるべき姿に戻す。その信念で管理局の一部署、対策室室長の浦地が暗躍し、相麻菫が力を貸す。 文化祭での出し物の劇、演じるケイと美空の距離が縮まる一方で、美空を危険か...
終盤に向けて物語が一層加速する。 始まりの三人、未来視の魔女と能力範囲制限の夫婦が作った咲良田市の能力者たちをあるべき姿に戻す。その信念で管理局の一部署、対策室室長の浦地が暗躍し、相麻菫が力を貸す。 文化祭での出し物の劇、演じるケイと美空の距離が縮まる一方で、美空を危険から遠ざけたいとの思いから彼女を一人にしたのが失策だった。 街の数か所で突然起きた能力の暴発事故、そして咲良田市を包み込む雨雲を一瞬で晴らして青空になったとき、能力者たちの街の終焉サクラダリセットが始まる。 能力を残せば、犠牲になる人がいて、救われる人がいる。 能力をなくせば、犠牲になる人がいて、救われる人がいる。 全てが終わったこの街で、ケイ一人が別の選択肢を探して走り出す。
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才能って言葉があるが、あれはある種の異能に近いのかもしれない。じゃあ、異能とは異端なのだろうか? 咲良田の街をリセットし、「能力(異能)」を封じようとする者と、それを阻止する者とが、各々の能力で静かな戦いを繰り広げる。限られた範囲とはいえ世界を左右する事態だが、動機はとても個人...
才能って言葉があるが、あれはある種の異能に近いのかもしれない。じゃあ、異能とは異端なのだろうか? 咲良田の街をリセットし、「能力(異能)」を封じようとする者と、それを阻止する者とが、各々の能力で静かな戦いを繰り広げる。限られた範囲とはいえ世界を左右する事態だが、動機はとても個人的で、故にどちらにも共感してしまう。 人を好きだから、その人のために世界を救おうとし、また哀しみが生まれる。切なさの連鎖を見ながら、最終巻へ。 「私の好きな人が、別の女の子に好きだと伝えるのを待つために、私は長い間、なにも話さなかった」
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