老いと収納 の商品レビュー
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群ようこさんの作品。 私は滅多に読まないけれど、なんとなく「老い」と言う言葉に引っかかり、おそらく軽い読み物だろうなと思った。その時は軽いものこそ読みたかったので手にした本だ。 いろんな人が言及しているように、断捨離の話なのかと読了してから疑問だった。 もちろん断捨離のことから始まる。 親の介護や何やらする年齢からすれば、本当に大変なことが、細かなことが多いのだ。 そして、いつだかある画家に、自分が大事にしているものって家族でも価値あるものとは思われず捨てられることも多いのを見てきたからと、聞いていた私。 まさかご遺族を前に、その作品は!とは言えるわけもなく容赦なく捨てられる。 その時から、大切なものってなんだろうと、しかもいまだに答えは出ない。ある先生は「本というのは邪魔にはならないから」と、ボンボン送られたこともある。もちろん私的には収納から溢れ、何ともな気持ちだった。 しかし、その先生もいなくなれば、その本というより、多くの先生との思い出がそこに重なる。 それを捨てたい、スッキリしたいとは思わないのが中年以降の人の悩みではないだろうか。 相手がもう手の届かないところにいる、唯一の心のつながりのような。 断捨離をして鬱になる人がいるという本は以前読んだことがある。 群さんは、迷いながらも着々とやっていると思う。 しかし、我々世代に重くのしかかってきた部分、断捨離の部分ではなく、その介護や兄弟たちとの悩ましい関わりやらやりとり。 割り切れるものではないからこそ、考えさせられた。しかも百人百葉のことである。 軽いエッセイのつもりで読んだが、なんだか身につまされ、悩みは深くなった気がする…。 ただひとつ。やはり身軽であるのは、大切だ。 だから結局、高峰秀子のように、トロフィーもバッサリ捨てるようなことは大切かと思う。 子供がいないからこそ、思い出のあるものも、自分一人のものだから、心にしまって物は捨てた方が、もしかすると頭には深く広く思い出が優しく包んでくれるような気もするので、今年残りの日々でどんどん捨てたいと思った。
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私も断捨離しているので、楽しく読んだ。しかし、私だけでなく誰しも捨てられないものをたくさん持っているんだなぁ、と安心していいのか。 群さんは自分の物だけ片付ければいいのだから、そこは羨ましい。
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まさか片付けながら本を書いたわけじゃないと思うけど、そんな雰囲気で書かれてる。物書きってすごい。 自分は物が相当少ないから、全く違う生き方で、ひとつひとつのコメントが面白い。読み終わったら、悪い意味ではなく物を捨てたくなる。断捨離楽しそう。 でも箇条書きみたいで、読んでても目が滑...
まさか片付けながら本を書いたわけじゃないと思うけど、そんな雰囲気で書かれてる。物書きってすごい。 自分は物が相当少ないから、全く違う生き方で、ひとつひとつのコメントが面白い。読み終わったら、悪い意味ではなく物を捨てたくなる。断捨離楽しそう。 でも箇条書きみたいで、読んでても目が滑る……。
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どうやら人というものは、まだ現実に起きていないのに、自分で不安をつくりだしてしまうものらしい 某総理大臣が国会で、税金は国民から吸い上げたものといったのが、国の本音なのだろう お金と言うものは、ありすぎて、もなさすぎても、人を不幸にするもののような気がしている
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れんげ荘、パンとスープのシリーズがとても好きで積読がないと図書館でエッセイを手にすることが多い。今回は断捨離をテーマにされているものの、もしや片付けが苦手なのでは?勝手なイメージとしてはミニマリスト思考だと思っていました。定期的な持ち物の処理大事!
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こちらは断捨離のエッセイで面白かった。著者の本は時折読んでいたけれど最近はまわりへの目線が厳しめに感じてしまい自分には合わずこれからは昔のを読もうと思う。
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めっちゃ片付けてるように書いてるけど、実はあんまり片付いてないな!? とはいえ、私もこれくらいはやろうかなって思ったのでよかった。
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数年前から頻繁に耳にするようになった「断捨離」 本作は群さんの断捨離レポートです。 全11話収録で 「衣類」「肌着」「靴・バッグ」「キッチン」「化粧品、美容」 「着物関係」「本」「掃除関係」「家具」など家庭にある様々なモノを 整理し、捨て、収納して行く過程が描かれています。 ...
数年前から頻繁に耳にするようになった「断捨離」 本作は群さんの断捨離レポートです。 全11話収録で 「衣類」「肌着」「靴・バッグ」「キッチン」「化粧品、美容」 「着物関係」「本」「掃除関係」「家具」など家庭にある様々なモノを 整理し、捨て、収納して行く過程が描かれています。 下着やソックスなど色別に分け、枚数を把握しながら整理して行く様は とても細かい作業でエッセイと言うよりまさにレポートを読んでいる感じ。 そして3トントラックを呼んでの不用品引き取りと、やる事は大きい! 私自身、整理・整頓、収納が趣味で普段からシンプルな生活を心掛けているので 参考になる点はほぼありませんでしたが、群さんちの家の中を垣間見れ楽しく読ませて頂きました。 ちなみにこの作品、図書館でとても予約待ち人数が多かったので「断捨離」「終活」に興味・感心を持たれる方が多いんだろうなと実感しました。
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群さんの断捨離本は。毎回読んでで思うんだけど、ホントに旧来の友人のような気がしてくるから不思議。 あーそうなの!群さんもそれ捨てた?やっぱあれはもういらないと思った!わかる!!!! え!トラック呼んだの!? でも、確かに一気に行ったほうがスッキリするし、トラック呼んだからには!!...
群さんの断捨離本は。毎回読んでで思うんだけど、ホントに旧来の友人のような気がしてくるから不思議。 あーそうなの!群さんもそれ捨てた?やっぱあれはもういらないと思った!わかる!!!! え!トラック呼んだの!? でも、確かに一気に行ったほうがスッキリするし、トラック呼んだからには!!って気になるよねぇー!わかる! と、対話してしまいそうなくらいに、この本から沸き立つ群ようこ像がリアルに浮き出てきます!!!! やっぱプロだとここまで描ききるんだなぁ。笑笑 他の人の片付け本見てても、なるほどなぁーとか写真見て、あーオシャレーって思うくらいなのに。この群ようこの片付け本は、文字だけで群さんの家によく遊びに行ってるような、まるでわたしもよく群さんと片付けトークしてるようなそんな気持ちにさせるんだから、やっぱすごいな。と、断捨離本でもやはりプロに書かせるとこうなるんだよな。と。 ものすごい捨てたわけでも、ものすごいミニマリストでもないんだけど、ただものを捨てる過程で思う群ようこ像が見ていて飽きません。 そして、なぜかとても身近に感じます。笑笑
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群さんのエッセイ、ここ数年気難しさが増してしまったというか…問題提起にきこえてしまって前ほど笑えなくなってました。 でも、この本は案外軽やかで読みやすかったです。 きっちり始末に暮らしてらっしゃるのかと思いきや、モノが出てくる出てくる… 作者の人間らしさが垣間見られました。
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