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東京ノスタルジック百景 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2022/07/15

2022年7月14日読了。失われつつある・あるいはすでに失われた東京の「グッとくる」昭和の風景たち、そこにいる人々を写す写真たち。赤錆の浮いた外観や、配管むき出し・漏水したたるようなアーケード、小汚い路地裏の飲み屋街にどうしてこうも心が揺さぶられるのか、愛おしくて切ない感情が生ま...

2022年7月14日読了。失われつつある・あるいはすでに失われた東京の「グッとくる」昭和の風景たち、そこにいる人々を写す写真たち。赤錆の浮いた外観や、配管むき出し・漏水したたるようなアーケード、小汚い路地裏の飲み屋街にどうしてこうも心が揺さぶられるのか、愛おしくて切ない感情が生まれるのか…「昭和生まれ」な自分を強く感じながら読んだ。著者もたびたび言及するように、そこに住む人・行政にも様々な理由があり安易に「残してほしい」と言えるものではない、それでもツルッとして無機質な新しい東京を見ているとさびしい、平成生まれ・令和生まれの子どもたちがこんな新しい東京を「当たり前のもの」として育っていくのだと考えるとなんだか残念、な気持ちになってしまう…。まあ昭和の東京の風景だって、空襲で焼け野原になった後に新たに作られたわけで、永遠にこの姿だったわけではないのだが。

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2019/07/19

昭和トワイライト百景の著者の前作 限りない愛情がやや過剰なのは同様。 ・晴海倉庫街、TSミュージック、グランドキャバレー・レディタウン、ザ・スズナリ

Posted byブクログ

2019/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

身近な建物がなくなり新しい建物へと変わりゆく中、写真に収められた古い建物を改めて見ると味わいがあり楽しめた一冊だった。

Posted byブクログ

2019/09/14

フリート横田 著「ノスタルジック 東京百景 失われつつある昭和の風景を探しに」、2017.1発行です。「鋼鉄の高速道路で空をさえぎられた日本橋は、昼なお薄暗き影の10何mかになってしまった」(開高健 ずばり東京 より)。戦前は池袋より大塚(大塚三業地)。新宿歌舞伎町TS劇場(スト...

フリート横田 著「ノスタルジック 東京百景 失われつつある昭和の風景を探しに」、2017.1発行です。「鋼鉄の高速道路で空をさえぎられた日本橋は、昼なお薄暗き影の10何mかになってしまった」(開高健 ずばり東京 より)。戦前は池袋より大塚(大塚三業地)。新宿歌舞伎町TS劇場(ストリップ劇場)H29.1末閉店(ハダカが安くなった。ネットでタダだから)。昭和、男は全力で仕事をし、酒も全力で飲み、カネを嫁いで妻子に渡し、(ときどきワルサをしながらw)生きていた(^-^) 王子のさくら新道、H24の火事、寂しい!

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2017/04/04

幼い頃から知っていた場所がいくつも閉鎖になったり取り壊しされてたりするのをこの本で初めて知りました。 賑わっていた頃を回顧する地元の方々の話は、そこ出身でなくても胸の奥がキュッとする想いにかられました。 戦争や高度成長期を経て形成された風景は、やっぱり何ともいえない力を持ってるよ...

幼い頃から知っていた場所がいくつも閉鎖になったり取り壊しされてたりするのをこの本で初めて知りました。 賑わっていた頃を回顧する地元の方々の話は、そこ出身でなくても胸の奥がキュッとする想いにかられました。 戦争や高度成長期を経て形成された風景は、やっぱり何ともいえない力を持ってるように思います。 バブル期や再開発以降のビルたちも、数十年たてば同じように回顧されるのか…今はまるでピンとこないけど。 五反田有楽街の片隅で、意地をはるかのように残っている昭和の風景もいつか消えてしまうんだろうな。 幼い頃、習い事への行来で界隈を通るたびに雰囲気に飲まれてはいけないとペダルを漕ぐ足に力が入ったことが懐かしい。 親からは治安の悪さから通るなと言われていたけど、近道だったし何より「怖いものみたさ」のような好奇心をかきたてられた思い出。 今も通るときは少し緊張する一角。 目と心にもう十分焼き付いているようにも思うけど、なくなることを思うとやはり淋しい。

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