光れ!メシスタント(2) の商品レビュー
うぬぅ、まさか、二巻で終わってしまうとは・・・もっと、近藤プロの仕事場で起こるドタバタ、光の漫画家かつ人間、何より、料理人としての成長物語を見たかった でもなぁ、こうも文句のつけようのない幕の引き方をされて、ある程度の満足感を覚えちゃったら、打ち切りとは思えず、愚痴も垂らし所がな...
うぬぅ、まさか、二巻で終わってしまうとは・・・もっと、近藤プロの仕事場で起こるドタバタ、光の漫画家かつ人間、何より、料理人としての成長物語を見たかった でもなぁ、こうも文句のつけようのない幕の引き方をされて、ある程度の満足感を覚えちゃったら、打ち切りとは思えず、愚痴も垂らし所がない まだ読みたかった、けど、この終わり方が一番、と自分を納得させながら、この感想を書いている私 改めて、全2巻を通し読むと、この『光れ!メシスタント』は、単なるクッキングコメディではなく、一人の青年の成長譚なんだな、と感じる 誰かの為に料理をし、その腕を上げていく中で、漫画もまた「誰か」、つまり、「読み手」の事を考えて描かねば、自分のメッセージは伝える事が出来ず、その作品は認められない、と気付く また、料理のアイディアとは異なり、面白い漫画はそう簡単に自分の中から生まれない。メシスタントしての才能は十分に、仕事として成り立つレベルながら、漫画家としての才能は、中々に開花しづらい けれど、光は生みの苦しさを味わった上で、漫画家って職業に対しての憧れを失わず、真っ直ぐにこの道を進んでいく決意を新たにした 漫画家に必要な能力は何か、それは一つに絞り切れるものではないだろうが、少なくとも、夢に対する情熱がなければ始まらない。あえて、もう一つ、二つ挙げるのであれば、追いかけてくる不安から全力で逃げ切る瞬発力、逃げ続けるスタミナだろう。自分の漫画は本当に面白いか、この努力の仕方は間違ってないか、ずっと考え続けられる人間は成功出来る気がする 私が目指すのは、漫画家ではなく、小説家だけど、「誰か」のために「面白い」を提供する点は同じなので、光が一皮ずつ剥けていく様は元気を貰えた 恋愛要素がなかったのも、この『光れ!メシスタント』を面白くしていた。まぁ、もしかすると、310先生はラブコメを盛り込んでいたのだけど、私が気付かなかったって可能性もある。もし、この作品の中から、カップルが生まれるとしたら、近藤先生と光だろう 同年代の光と杏は、漫画家としてのライバルであり、性別を超えた同志なので、友情は芽生えても、恋愛には発展すまい 光に餌付けされ、彼のご飯が仕事のモチベーション向上の起爆剤になってしまっている以上、彼以外の男が飯を作っても、満足はできまい。光は見るからにニブチンそうなので、押し倒して既成事実を作ってしまえば、確実に逃がさないだろう 今現在、310先生は『顔に出せない吉沢くん』を完結させたばかりなので、また、連載を抱えるのはキツいかもしれないが、少し落ち着いたなら、異種族系の恋愛に挑戦してほしいなぁ、ファンとしては思ってる。欲を言えば、姉ショタ系のw この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、先を行っているプロの言葉は違うな、と感じたので。チャランポンの食欲魔神に思われがちな近藤先生だけど、その実力は確固たる努力があってこそ。エールに説得力が宿って当然。きっと、310先生は、この台詞を恩人に言われたんだろうなァ
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