グローバルオペレーターが変える ホテル経営 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
著者の田尾桂子氏は、外資系ホテル勤務を経て、立教大観光学科博士課程終了後、同学科の研究員。 感想。 副題の「マネジメント契約はホテル産業に何をもたらしたか」通りの内容。マネジメント契約の起こりから、所有者の多様化に沿ってマネジメント契約の歴史も動いてきた様が纏められていた。 「はじめに」に記載されているが、博士課程中の論文をベースに書籍化されたという経緯通り、論文。 備忘録。 ・ホテルの運営形態。直接所有、リース、マネジメント契約、フランチャイズ。 ・マネジメント契約とは、資本的支出や、管理費、人件費はホテルオーナーが負担し、総支配人等の管理者派遣とノウハウとブランドの提供のみをオペレーターが提供するもの。 ・昔、80年代以前はオペレーターが成果の大半を享受したが、90年代以降はオペレーターに成果主義が適用されてきた。 ・インターコンチネンタルやマリオットのマネジメント契約の割合は7割から8割後半を占めるが、1%にも満たない直接所有ホテルで、利益の1割超を占める。著者の意見によれば、ドル箱ホテルは手放さないとのこと。
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