正義から享楽へ の商品レビュー
(2017/3/9) 宮台さんの語りにはついて行けるつもりだが、 文章にはちょっと追いつかない。難解に過ぎる。 映画批評、観たのは「バケモノの子」だけ。シン・ゴジラすら見てない。うーん。 「バケモノの子」に対する宮台さんの解釈に、気付いていなかった自分を発見。 確かに何かしらの...
(2017/3/9) 宮台さんの語りにはついて行けるつもりだが、 文章にはちょっと追いつかない。難解に過ぎる。 映画批評、観たのは「バケモノの子」だけ。シン・ゴジラすら見てない。うーん。 「バケモノの子」に対する宮台さんの解釈に、気付いていなかった自分を発見。 確かに何かしらの違和感は感じていたが。 そういうことだったのか。 あとは映画を想像して宮台節に耐えるしかない。何かを感じるしか。 見たいけど見てないシン・ゴジラ。 庵野秀明総監督作品だけに、エヴァとの関係が知りたかったが、 宮台さんがこれでもかというくらい解説してくれている。 石原さとみ=アスカ・ラングレー。シンジ=日本、碇=アメリカ。 機能しないシンジ=日本官僚制度が、シト=ゴジラの絶対悪に縦割り行政のまま機能する。 うーん、見てみたい。 ナンパを20年経験して社会学者になっている宮台さん。 女性が、1時間後に知らない相手とエッチ出来るようになった日本という。 そういうもんかねぇ。 『リップヴァンウィンクルの花嫁』―あまたの寓話が響き合う、半世紀に一本の傑作 『クリーピー 偽りの隣人』―映画『クリーピー』には『CURE』以降20年間の“進化”がみごとに刻印されている 『バケモノの子』―言葉ならざる親子の関係を描く、細田守監督の慧眼 『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』―ギリシャ悲劇の王道に連なる、86分間の密室劇 『野火』『日本のいちばん長い日』―戦争を描いた非戦争映画が伝えるもの 『ドローン・オブ・ウォー』―テクノロジー使用がもたらす人倫破壊に対する、強力なる人倫の擁護 『岸辺の旅』―映画体験が持つ形式のメタファーとしての黒沢作品 [特別対談] 〈なりすまし〉自動機械を止める | 宮台真司×黒沢清 『恋人たち』―“世界”を触知することで、主人公と観客が救われる傑作 『アレノ』『起終点駅 ターミナル』―潜在的第三者についての敏感さが失われている 『FAKE』 『カルテル・ランド』 『LOVE【3D】』 『さざなみ』 『キム・ギドク Blu-ray BOX 初期編』レビュー 『二重生活』 『シリア・モナムール』 『シン・ゴジラ』 『ニュースの真相』 [特別収録] 正義から享楽へ 空族の向かう場所] 宮台真司×相澤虎之助×富田克也〔ほか〕
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Webサイト『リアルサウンド映画部』連載の実存批評2015-2016。表現したいことを伝えるために映画を利用する。トランプ大統領誕生は必然、正しいけれどつまらないリベラルの退潮、享楽が欠けているという事実に鈍感。 映画20点、知っているのは2点で観たのは1点。映画も本も、そこま...
Webサイト『リアルサウンド映画部』連載の実存批評2015-2016。表現したいことを伝えるために映画を利用する。トランプ大統領誕生は必然、正しいけれどつまらないリベラルの退潮、享楽が欠けているという事実に鈍感。 映画20点、知っているのは2点で観たのは1点。映画も本も、そこまで読み取れるのか、読まなくてはならないのか。自分は全然読めてないです。
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塩田明彦の本が技術についての理解を深める本だとすれば、これは映画から世の中を考える方法を学べる本。本音を言うと、作者の使う言葉が非常に難解で半分も理解できていない。映画というものからここまで社会や思想を考察することができるものなのかと、ただただ驚く。映画監督も無意識で込めた意味を...
塩田明彦の本が技術についての理解を深める本だとすれば、これは映画から世の中を考える方法を学べる本。本音を言うと、作者の使う言葉が非常に難解で半分も理解できていない。映画というものからここまで社会や思想を考察することができるものなのかと、ただただ驚く。映画監督も無意識で込めた意味を読みとき、世の中に伝えていくことが批評家の役目なのであれば、宮台さんは十分その役目を果たしていると思う。正しいことのつまらなさ、正しくても楽しくない、離陸→混沌→別の場所への着陸、印象に残った言葉がこれ。この人の本を他にも読んでみたい。意味は完全には理解できないのだろうが、なにかがありそうな予感がしている。
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☆☆☆この本はTBSラジオで紹介されていたから購入してみました。宮台氏が語っていた、『この世界の片隅に』や他の映画の解説には独特な深みがあったので、自分が今年観た映画を宮台氏がどの様に解釈しているのか、またこれから観ようとする映画のひとつの覗き窓が得られればと思って購入しました。...
☆☆☆この本はTBSラジオで紹介されていたから購入してみました。宮台氏が語っていた、『この世界の片隅に』や他の映画の解説には独特な深みがあったので、自分が今年観た映画を宮台氏がどの様に解釈しているのか、またこれから観ようとする映画のひとつの覗き窓が得られればと思って購入しました。 しかし、彼の言葉は難解過ぎ、彼の描く映画の洞察の世界に私を誘うには、自分が手に入れなければならない知識が数多く存在していることを知らされた。 既に観た映画についての解釈の部分は、彼の言わんとしていることは理解できたので、他の映画についても、ひと通り目をとおして、映画の鑑賞に臨もうと考えている。 映画は、観る人それぞれの経験に基づく世界観をとおして観るものだから、「これがこの映画の観かただ!」なんてないものだ。ただ、いろいろな人の映画評論に触れることによって、自分の観かたの幅を広げ、柔軟になることは間違いない。それは、それ以降の映画の観かたに繋がってくる。 この本では書かれていなかったが宮台氏がTBSのラジオ番組で語っていた「エンターテイメントとアートの違い」がたいへん説得力があったのでそれを添えておきます。『エンターテイメントは喜びや、癒しのための一時的な場であり、時間を与えられたに過ぎないけど、“アートは相手に傷をつける行為”そのアートに触れたら、元には戻れないものだ。つまり離陸前と着陸後は違ったものにさせてしまう力をもつものがアートだ』 私は良い映画でこのコメントで言われている意味を何度味わったことかしれない。 2017/01/04
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