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邪神狩り の商品レビュー

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2017/02/03

前作『邪神街』に続く本作では、邪神と屍鬼に狙われるのがなんと横浜! 主人公が前作のラストで横浜のCJ'S BARを訪れたように、本作はそのCJ'S BARから始まる。 この連続簡がたまらない。 横浜と一口に言っても実は大変広いのだが、部隊となるのはおおむね桜木...

前作『邪神街』に続く本作では、邪神と屍鬼に狙われるのがなんと横浜! 主人公が前作のラストで横浜のCJ'S BARを訪れたように、本作はそのCJ'S BARから始まる。 この連続簡がたまらない。 横浜と一口に言っても実は大変広いのだが、部隊となるのはおおむね桜木町、関内、本牧、黄金町といったいかにも「横浜らしい横浜」だと思う。 具体的な地名をあげれば、山下公園や港のみえる丘公園、などなど。 また、ミチルが通っている大学は港南大学となっているけど、これはおそらく……湘南大学なんだろな(湘南大学生のコメント求む!) 開港記念祭なども出てくるし、横浜を実際に歩いた事のある人にはこたえられない。 アクションのハードボイルドさも健在。ただ、前作に比べてやや物足りないところがあるとすれば、今回は戦闘訓練を終えたふたりのヒロインに、警官三名が加わる事で、素人がやむなくアクションするというキツい縛りがない事だろう。 しかしそれはそれで、クールな描写で格好いいと思うのだ。 また、リアリティ豊かに実在の町が描かれていくことで、これがZONEにとりこまれるのかというスリリングな期待感が、そのまま小説のドライブ感につながっていると思う。 ただひとつ、私が思った疑問は……。 横浜市というのは実はとても広い。 とかく横浜港のまわりだけが注目されるが、その版図は内陸にまで広がっているのだ。 この物語でZONEに取り込まれる横浜とは、いったいどこが区切りとなるのだろう。 湾岸沿いの部分に関しては、となりの川崎市に行けなくなるという描写は出てくるので、東京湾沿いのメガロシティといえども、市境で区切れているのだな、とわかるのだが。 そして、同じ舞台で次巻があるというような予告がされている。 もし横浜市全域が舞台となるとしたら、緑区とか青葉区あたりも今後登場するのだろうか。

Posted byブクログ