鳥を識る の商品レビュー
こちらを読了。 大変に勉強になりました。 すごく内容の濃い1冊なのですが、読んでいてワクワクするような文体ではないのが玉に瑕。
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鳥について、一般的な飼育方法や特徴を述べるのではく進化の過程が詳しく説明されており、その後の飼育や特徴についての話を納得して読み進めることができた。 鳥は恐竜だということがわかりとても面白かった。 買って良かった本。
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細川博昭 著「鳥を識(し)る」なぜ鳥と人間は似ているのか、2016.12発行。恐竜は絶滅してはおらず、小さく軽くなって鳥に姿を変え、その命はいまも地上に満ちている。そして、鳥の研究によって、人間という生き物に対する理解が深まった。同時に、人間は特別な存在、人間が一番優れているとい...
細川博昭 著「鳥を識(し)る」なぜ鳥と人間は似ているのか、2016.12発行。恐竜は絶滅してはおらず、小さく軽くなって鳥に姿を変え、その命はいまも地上に満ちている。そして、鳥の研究によって、人間という生き物に対する理解が深まった。同時に、人間は特別な存在、人間が一番優れているという過度な優越感にも疑問が。①渡り鳥は地球の磁場を感じとる ②地鳴き、さえずり、二種類の声でコミュニケーションを ③道具を使う ④遊ぶ ⑤貯食(未来を予測した計画的な越冬戦略)と記憶 ⑥人間との対等な会話 など。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
恐竜の子孫として鳥類を研究する文献は何冊か読んだが、どれも読むたびにわくわくする。恐竜が今も生きていることを実感できるのもそうだし、鳥がとても豊かな生き物だと理解できる。 鳥は恐竜から進化し、様々な形質を受け継いだ結果、五感の中でも視覚と聴覚を特に発達させた。人類も二足歩行に移行し、他の哺乳類とは異なって視覚と聴覚を主な感覚器官として進化した。その結果、機能的にも感情的にも鳥と人には共通点が多いということを、収斂進化の一つのパターンとして論じている。 後半の鳥の脳と感情の部分は若干眠い。 面白かったポイント - もっとも古い恐竜は二足歩行で、四足で歩行する恐竜は後天的に四足に戻った(p.29) - 皮膜タイプの翼を持つ恐竜もいた(翼竜ではない)(p.46) - 鳥は四色に対応した錐体細胞を持っていて、人類よりも鮮やかな色彩で世界を見ている。おそらく恐竜もそうだったであろう。人類は二色の錐体細胞を強引に三色に変化させたため、バランスが悪い。(p.48) - 恐竜が絶滅した白亜紀、鳥類と哺乳類もほとんどが絶滅したが、生き残った一部のグループが勢いを取り戻して、今のように拡散した(p.74) - 鳥の趾の多くは、第一指が後方に向き、残り三本が前を向いている。最後の方に進化したインコ類は第四指も後方を向き、前二本、後ろ二本となっている(p.80) - 鳥は元から視覚と聴覚を中心としたコミュニケーションを行っている。人類は哺乳類の中では異端で、嗅覚を捨て、鳥よりもずっと後に、鳥に近いやり方でコミュニケーションするようになった。(p.170) - 脊椎動物はみな肺呼吸だが、息を止められるのは、水中に潜る生き物以外では、人間と鳥だけ。(p.197) - 鳥は多くの種が発生学習をする。哺乳類では鯨類と人間のみ(p.201)
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鳥の視覚はフルカラーで紫外線領域まで見え、人間より色覚が大いに勝っている。 鳥は美しさを好む。視覚の解像度も人間の2倍以上。 鳥はピカソとモネの識別ができる。 鳥は歌を唄う。うまくさえずるために訓練を繰り返す忍耐力がある。 鳥はクラシック音楽と現代音楽の聞き分けができる。クラシッ...
鳥の視覚はフルカラーで紫外線領域まで見え、人間より色覚が大いに勝っている。 鳥は美しさを好む。視覚の解像度も人間の2倍以上。 鳥はピカソとモネの識別ができる。 鳥は歌を唄う。うまくさえずるために訓練を繰り返す忍耐力がある。 鳥はクラシック音楽と現代音楽の聞き分けができる。クラシックを好む。 鳥は英語と中国語の聞き分けができる。 鳥は2本足で歩く。アップテンポの音楽に合わせて踊る。 鳥は道具を自作し使い、気に入った道具は持ち歩く。 鳥は食料を貯蓄する。多数の隠し場所を覚えている。 鳥は夢を見る。 恐竜時代を経て進化してきた鳥は、脳も発達している。 鳥って凄い!
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鳥を飼育する時に鳥の生態を知ろうとする人はいても、進化や歴史について知ろうとする人は少ないのではないかと思います 読み終わると、その進化や歴史にこそ鳥を飼育する上で大切なことがあるのだと感じました
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このところ引き続きホットな話題の恐竜と鳥の系統の本をなにか読みたいと、こちらをピックアップ。あちこちで見聞き読みした話がほとんどだが、非常に良くまとまっている上にフラットなスタンスが好感持て大変読みやすい。恐竜、鳥の進化、鳥の体、能力と心、美意識。読みながら妙高山の山中で発見され...
このところ引き続きホットな話題の恐竜と鳥の系統の本をなにか読みたいと、こちらをピックアップ。あちこちで見聞き読みした話がほとんどだが、非常に良くまとまっている上にフラットなスタンスが好感持て大変読みやすい。恐竜、鳥の進化、鳥の体、能力と心、美意識。読みながら妙高山の山中で発見された意識不明身元不明の遭難者、病院に搬送され、そして検査してみると、なんとマチュアな赤血球に核があったんです。ガーン、、、みたいなねぇ。もちろん皮膚は構造色が組み込まれていて、太陽光を浴びるとメタリックに七色に光るわけで、っていうような脳内トリップをしてしまう(私の)妄想あふれる楽しい1冊でした。(本文とは一切関係ない個人的な妄想です)。
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