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相模原障害者殺傷事件 の商品レビュー

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2020/08/12

膨大なこれまでの立岩真也の隙間ない仕事に杉田俊介が応答するような構成。お二人のごまかしのなさが、この事件を考え続けることは本当に複雑で根気のいることだと痛感する。この事件だけを独立して取り上げるのではなく優生思想をめぐる歴史の積み重ね上に眺め、今現実に生きる社会の自分ごととしてい...

膨大なこれまでの立岩真也の隙間ない仕事に杉田俊介が応答するような構成。お二人のごまかしのなさが、この事件を考え続けることは本当に複雑で根気のいることだと痛感する。この事件だけを独立して取り上げるのではなく優生思想をめぐる歴史の積み重ね上に眺め、今現実に生きる社会の自分ごととしていきたいと覚悟するための、教科書的な一冊。途中、頭がこんがらがってとっちらかり(立岩さんの文体なのでゆっくり読む必要も)、まとまらないまま本になっているところも感じたのは、読者(自分)の能力不足とは思う。

Posted byブクログ

2017/08/05

内なる優生思想か。なるほど多くの人の中には障害者の生きる価値を疑う気持ちが少しはあるかもしれない。この事件そのものを掘り下げるというよりは、現在の社会に漂う、弱いものを排除し、マイノリティーを差別しようとする雰囲気を警告ようなことがかかれていた。でも正直言って生きる価値なんて答え...

内なる優生思想か。なるほど多くの人の中には障害者の生きる価値を疑う気持ちが少しはあるかもしれない。この事件そのものを掘り下げるというよりは、現在の社会に漂う、弱いものを排除し、マイノリティーを差別しようとする雰囲気を警告ようなことがかかれていた。でも正直言って生きる価値なんて答えがないんじゃないかと思う。「人生」とは何かに行きつく話はいつ読んでもわからない。答えは自分が生を終える時にみつかるのか?相模原の事に関しては、事件発生のちょうど一年後、これを読んで初めて知ったことも多かった。

Posted byブクログ