通信システム工学 の商品レビュー
全体的に広範なテーマを扱い、各章をかなりコンパクトにまとめ、全体で170ページちょっとに抑えている。通信分野の基本の概観として良い位置づけだと思う。通信の歴史→フーリエ変換→雑音→変復調→多重化・多元接続までは他の書籍でも何度か見てきた内容だった一方、交換方式・トラヒック理論、固...
全体的に広範なテーマを扱い、各章をかなりコンパクトにまとめ、全体で170ページちょっとに抑えている。通信分野の基本の概観として良い位置づけだと思う。通信の歴史→フーリエ変換→雑音→変復調→多重化・多元接続までは他の書籍でも何度か見てきた内容だった一方、交換方式・トラヒック理論、固定電話網、衛星通信、測位・航法支援システムの章は初めてだったが、重すぎずお話として理解でき、ちょうどよかった。
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通信関連の仕事はしていないが、専攻は通信工学だったので何をやっていたのかを思い出すために時々こういった通信工学の本を読むようにしている。Wi-Fiやスマートフォンといった今の用語が出て来たりするものの、方式を示す用語や数式は10年前と変わりがない。そういう視点で見ると今の通信工...
通信関連の仕事はしていないが、専攻は通信工学だったので何をやっていたのかを思い出すために時々こういった通信工学の本を読むようにしている。Wi-Fiやスマートフォンといった今の用語が出て来たりするものの、方式を示す用語や数式は10年前と変わりがない。そういう視点で見ると今の通信工学はアプリケーション側が大きく変化していることが分かる。内容に変化がなさそうな本でも、発行日の新しいものを読むとこういう気づきがあるからおもしろい。
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