新しい時代の図書館情報学 補訂版 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
デジタル図書館について知りたくて借りた ・神奈川県では県内の大学図書館を相互利用できる制度が有り ・大学図書館と所在地の公立図書館が相互利用協定を結ぶ事も有り
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山本順一編『新しい時代の図書館情報学[補訂版]』(有斐閣アルマ) 2013.10.30初版発行 2016.12.25補訂版発行 2021.10.19読了 有斐閣アルマシリーズは、大学の教養科目などでよく教科書指定されるレーベルで、私も当時大量に購読させられた記憶がある。そのため、このレーベル自体にあまり良い印象を持っていない。 ところが、「意外にも」と言ったら失礼にあたるかもしれないが、思いの外、興味深く読むことができた。 本書は、図書館司書を目指す人が全体のガイダンスを把握する上で必読と言っていい入門テキストである。 私は、小説に限らず様々な本を読んでいて、当然図書館で本を借りたり、新聞を閲覧したり、複写申請をしたり、東京にいたときはよく国立国会図書館のお世話になったりしていた。 このように私にとって図書館は、最も身近な存在と言っていい公共施設なのだが、学問として図書館を眺めたとき、自分がいかに無知なのかつくづく思い知らされた。と同時に、こんなに面白い、奥深いものとは思ってもみなかった。 この高度情報社会において、あるいは、ますます拡がっていく格差社会において、図書館は地域の知の拠点として力を結集していかなければならない。電子資料の提供の面で、図書館は時代に乗り遅れている感があるが、貸出サービス以外にも軸足を移しつつあると知って、図書館にはまだまだ活路があると気持ちを新たにした。 図書館は斜陽産業ではない。成長産業だ。
Posted by
- 1