ひとごろしのうた の商品レビュー
オーディションのデモ音源の中にあった「ひとごろしのうた」という曲に魅せられた元バンドマンの主人公。「瑠々」というアーティスト名以外詳細不明なまま、CDリリースに踏み切るも、瑠々からのコンタクトは一切なし。そのうち、殺人事件の関係者が事件の前に「ひとごろしのうた」を聞いていたという...
オーディションのデモ音源の中にあった「ひとごろしのうた」という曲に魅せられた元バンドマンの主人公。「瑠々」というアーティスト名以外詳細不明なまま、CDリリースに踏み切るも、瑠々からのコンタクトは一切なし。そのうち、殺人事件の関係者が事件の前に「ひとごろしのうた」を聞いていたという噂が起こり…というストーリー。 作者が音楽をすごく愛しているんだろうなというのは伝わったけど、私がそんなに音楽に詳しくないからか、その情熱に少し置いてけぼりを食らった感がありました。音楽業界の裏話的なのは面白かったけど。 タイトルと設定は★5、エピローグは個人的には蛇足だと思ったので、★3で。 瑠々の歌声は、なんとなくUruの声を想像した(名前も似てるし)レコード会社とタイアップして、本当に謎のアーティストを用意して実写映画にしたら面白そうだと思った。
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- ネタバレ
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哀しくも怖い小説でした。 悪意なく、でも情熱を持って真実を追う樹の姿勢は、好感が持て、かつ少しずつ明らかになる真実、その展開は、ミステリーとして読者を惹きつけ続ける力があるように思いました。
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音楽業界の裏側や音楽好きの集まるバーなど、自分が歩んで来たことと重なり、懐かしくもあり、切なくもあり、一気に読めた。
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元ミュージシャンのディレクターのもとに、1本のデモCDが届く。 そのCDのタイトルは「ひとごろしのうた」。瑠々という名前のほかに何も書かれていないその歌はとても魅力的だった。ディレクターは歌い手を探しも兼ねて、ひとごろしのうたを世にだし、CDを発売した。 ところが、そのCD...
元ミュージシャンのディレクターのもとに、1本のデモCDが届く。 そのCDのタイトルは「ひとごろしのうた」。瑠々という名前のほかに何も書かれていないその歌はとても魅力的だった。ディレクターは歌い手を探しも兼ねて、ひとごろしのうたを世にだし、CDを発売した。 ところが、そのCDを聞いた人が……というミステリ。 謎の歌い手を探すという導入からの展開は魅力的なのだけれども、個人的には、ちょっと疲れたというか……なんだろう。それでいいのかってなる。
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「暗い日曜日」を思わず連想したけれど、そこまでの不気味さは持っていないな。 よく練れているとは思うが、何ヶ所か「それはどうかなあ〜?」あり。 音楽の力、青春の孤独…部分的には共感するところもあるが、うねり重視で細部が甘いような。。。
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業界の事は全く知らないけど、とても楽しめた。 最近ではあまり読まないタイプの小説だったので、読了出来るか心配したが、問題ない。 一応、ミステリの体の小説だけど、エピローグは不要ではと思った。
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本作は、少々“奇譚”というような風で、“謎解き”という風で、他方で遠い過去を引き摺る関係者と、然程遠くない過去を引き摺るような感も滲む主人公の“人間ドラマ”で、色々な要素が絡んだ「ビッグバンドの音」のような物語かもしれない…強く引き込まれ、時間を忘れて読み耽ってしまった一冊だ…
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