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駒姫 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2018/12/11

2018.12.11完了 悲しさのイメージしかない駒姫をどのように書いているのかと興味をもって読んでみた。作家も同年代のようなのでどんなものなのかと。 悪くはないけど、全体的にゆっくりもったりした感じ。 読みづらい訳ではないけど、進みが悠長。 最上贔屓の私にはちょっと物足りないが...

2018.12.11完了 悲しさのイメージしかない駒姫をどのように書いているのかと興味をもって読んでみた。作家も同年代のようなのでどんなものなのかと。 悪くはないけど、全体的にゆっくりもったりした感じ。 読みづらい訳ではないけど、進みが悠長。 最上贔屓の私にはちょっと物足りないが、最期の描写は涙する。

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2021/02/20

山形の最上義光の娘、東国一の美女といわれる まだ正式には豊臣秀次の室とはなっていないものの 秀次の切腹に連座して三条河原で処刑 享年15

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2018/04/24

装丁に似合わず、硬派な内容。 史実として、「皆殺し」は知ってたけど、最後まで もしかしたら間に合うのか? と、結構ハラハラ読んだ。

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2018/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

関白秀次の失脚に連座した最上義光の愛娘の巡る歴史小説。 史実を知っているだけに、実は・・・という大胆な設定が用意されているかと期待しましたが、泣けちゃいました。 この世は不条理と理不尽に満ちているけど、抗うことを諦めずに生きたいものです。

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2018/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の作品は初めて読むも、文体もなじみやすく、歴史的な重みを感じるシーンも多々あり、とても楽しめた。特に、秀吉の思考を実にわかりやすく表現しており、なるほどねぇ、と思うシーンも多々あり。 若干、軽い文体のシーンもある中で、最終的にはすべてが丸く収まるのかと思いきや、なかなかに重いラスト。。まぁ、こんな話も悪くはないけど。

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2017/08/07

大筋は実話だよね。 悲劇の姫君が居たというのは資料で読んだか、誰かの小説の中で添え物の様に描かれていた様に思う。 その悲劇の姫君「駒姫」を主人公に描いた長編小説。聚楽第輿入れ数日前から三条河原の処刑までを描く。オマケにその後の豊臣家滅亡が描かれているが殆どエピローグ。 こんなに立...

大筋は実話だよね。 悲劇の姫君が居たというのは資料で読んだか、誰かの小説の中で添え物の様に描かれていた様に思う。 その悲劇の姫君「駒姫」を主人公に描いた長編小説。聚楽第輿入れ数日前から三条河原の処刑までを描く。オマケにその後の豊臣家滅亡が描かれているが殆どエピローグ。 こんなに立派な姫だったのかは闇の中だけれど死に様は立派なものだったらしい。 たった15歳でいわれもない罪で処刑される、現代からは想像もつかない心の動きを丁寧に描く。 泣けます。泣かせます。

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2017/05/13

文禄4(1595)年8月2日。太閤秀吉の命により、京の三条河原で凄惨な処刑が行われる。市中引き回しの末、彼の地に引き出されたのは、謀反の疑いで自害した関白秀次の妻妾と幼い若君・姫君、39名。衆人環視の元に、白装束の女子供ばかりが斬り捨てられようとしていた。 駒姫は、出羽国、最上...

文禄4(1595)年8月2日。太閤秀吉の命により、京の三条河原で凄惨な処刑が行われる。市中引き回しの末、彼の地に引き出されたのは、謀反の疑いで自害した関白秀次の妻妾と幼い若君・姫君、39名。衆人環視の元に、白装束の女子供ばかりが斬り捨てられようとしていた。 駒姫は、出羽国、最上義光の次女で、東国一の美女と謳われた姫である。色好みの関白にぜひにと請われ、義光が再三辞退したにもかかわらず断り切れずに関白の側室となることになった。年はまだ15歳、花ならば蕾である。山形城より遠路はるばる旅をして、ようやく上洛を果たしたのが文禄4年の7月。関白の住まう聚楽第に入ったものの、当主の関白は不在であった。謀反の疑いを掛けられ、伏見に出頭させられていたからである。 その2年前に太閤秀吉に子(後の秀頼)が生まれて後、秀次周辺には不穏な空気が漂っていた。子のない秀吉の後継者とされた甥の秀次だが、秀吉に実子が生まれた今となっては邪魔者に過ぎない。いずれ処分されることは目に見えていた。 関白に目通りが叶わぬ不安を抱え、駒姫は、侍女で御物師(公家や武家に仕える裁縫師)のおこちゃと沙汰を待つ。結果、もたらされた知らせは非情なものであった。 悲劇の姫である。あと数日、聚楽第に入るのが遅ければ難を逃れたろう。逆にもう少し早く上洛し、名実共に側室となっていれば、諦めもついたろう。 だが、駒姫は聚楽第到着後、関白に会ってすらいない。ほぼ見知らぬ他人といってよい男の巻き添えで、あたら若い命を散らさねばならぬのか。 史実であれば妻妾らは助からない。わずかに1人、正室であった若御前が、父・池田恒興の尽力により、逃れたのみである。 駒姫助命に向け、最上の家臣らは必死に道を探る。もしや彼らの努力は実るのか。「異聞」の副題がわずかな期待を誘う。 表紙はライトノベル調であり、本文も会話がかなり含まれ、読みにくさを感じさせない。とはいえ、背後に相当の史料にあたった気配を感じる。 時折、「螓首」「鄒魯」「戛然」「鷙族」といった耳慣れない言葉が混ざるのがよいアクセントになっている。 地の文は、時に戦国の世を生き生きと描き、時に著者の考察を挟み、時に物語のナレーションを務める。 西陣の街の喧噪、おこちゃの縫い上げる小袖の鮮やかさ、駒姫の凛とした美しさが臨場感を持って描き出される。 駒姫の悲劇に加え、著者は史料に残る「おこちゃ」と呼ばれる女性の背後に1つのロマンスを配す。時代の波に翻弄され、悲運の淵に沈んだ多くの民衆の嘆きもそこに込められているようでもある。 北国の狐と呼ばれた謀略の将、最上義光。策略により多くの敵を倒してきたが、民には善政を布いたという。彼は後に、北の関ヶ原・慶長出羽合戦で大きな働きを果たす。物語は、三条河原の一件後、そこに至るまでの経緯にもさっと触れる。 結局のところ、人を動かすのは人の「想い」なのか。 いささかきれいにまとまりすぎた感はあるが、久しぶりの時代小説を「堪能した」と想わせる佳品であった。

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