清原和博への告白 の商品レビュー
スポーツグラフィック「Number」による 清原救済策第2段(だと勝手に思ってます) 甲子園で清原にホームランを打たれた13人の 対戦相手にインタビュー。 この本の帯の「清原よ、戻ってこい。」 これが掲載された当時のNumberの表紙コピー 「清原和博に捧ぐ」、編集後記のコメント...
スポーツグラフィック「Number」による 清原救済策第2段(だと勝手に思ってます) 甲子園で清原にホームランを打たれた13人の 対戦相手にインタビュー。 この本の帯の「清原よ、戻ってこい。」 これが掲載された当時のNumberの表紙コピー 「清原和博に捧ぐ」、編集後記のコメント。 Numberから清原への愛である。
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犯した罪は消えないけど、残してきた功績も色あせることはない。そんな「罪と功」というコントラストを清原さんの人生から感じた。清原さんは覚醒剤を使ってしまたけれど、野球ファンを虜にしてくれるような数々のドラマを創ってきた。そのドラマに隠された秘話が本書では明かされており、何度もあつい...
犯した罪は消えないけど、残してきた功績も色あせることはない。そんな「罪と功」というコントラストを清原さんの人生から感じた。清原さんは覚醒剤を使ってしまたけれど、野球ファンを虜にしてくれるような数々のドラマを創ってきた。そのドラマに隠された秘話が本書では明かされており、何度もあつい思いが溢れてきた。
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清原に打たれた男たちの物語。投手として名を残したわけではない選手たちにも、それぞれに背負うものがある。 清原という光り輝く稀代のバッターの陰にあるストーリー。読み応えがあった
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スポーツ雑誌Numberより。清原と甲子園で対戦した相手からの友情と青春が絡み合う一種のラブレターだと思った。 薬物をやった馬鹿な奴、それが清原のイメージだった。だけどこの本を読んだ後のそのイメージはガラリと変わった。本当は怪物と呼ばれながら純粋で無邪気な清原がそこにはあった。誰...
スポーツ雑誌Numberより。清原と甲子園で対戦した相手からの友情と青春が絡み合う一種のラブレターだと思った。 薬物をやった馬鹿な奴、それが清原のイメージだった。だけどこの本を読んだ後のそのイメージはガラリと変わった。本当は怪物と呼ばれながら純粋で無邪気な清原がそこにはあった。誰がが言っていたようにまさに野球から切り離してはいけない人だった。そしてその後の人生も誰しもが決して順風満帆ではない。けれどもだからこそ輝かしい青春の1ページを共にした清原へのエールをそれぞれの形で送りたかったのだと思う。 男性はロマンチストですね。これが女だったらこうはいかないと思う。 そして清原を捕まえたキッカケも週刊文春、復活を機会を与えるのもまた同じ出版社ってのもなんとも言えない。 あとNumberの記者の方々は構成、文章ともにどのスポーツ雑誌よりもズバ抜けて上手いしまた視点もいい。本当にNumber以外はスポーツ雑誌いらないってぐらい笑笑。 あと個人的に読んでいて面白かったのは清原と対照的な我が道を進む桑田とPL学園の理不尽な上下関係ですね。あれは本当に無くした方がいいです。
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PL学園時代、歴代最多の13本塁打を放った甲子園の怪物・清原和博に挑み、敗れた11人のライバルたちに取材。30年越しの想いと本音を引き出す。 覚醒剤使用で有罪判決を受けた2016年5月より後の12月に出された本。これを読むと改めて清原の高校時代の凄さが伝わってくる。と同時にホー...
PL学園時代、歴代最多の13本塁打を放った甲子園の怪物・清原和博に挑み、敗れた11人のライバルたちに取材。30年越しの想いと本音を引き出す。 覚醒剤使用で有罪判決を受けた2016年5月より後の12月に出された本。これを読むと改めて清原の高校時代の凄さが伝わってくる。と同時にホームランを打たれた11人が打たれたことに誇りを持っているのがよくわかる。覚醒剤使用は再犯率が高いというが、江夏の例もあるし、立ち直ってほしいものだ。 (B)
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電車内で涙を堪えながら読みました。 ノンフィクションなのですが、どこか短編小説のようです。 すべての甲子園球児の夢を受け止め、そして破壊してきた怪物が今窮地に立っている。 覚醒剤で逮捕された清原さんへ送るメッセージが心を打ちます。 清原さんが涙ながらに何度も読んだとのことも納得...
電車内で涙を堪えながら読みました。 ノンフィクションなのですが、どこか短編小説のようです。 すべての甲子園球児の夢を受け止め、そして破壊してきた怪物が今窮地に立っている。 覚醒剤で逮捕された清原さんへ送るメッセージが心を打ちます。 清原さんが涙ながらに何度も読んだとのことも納得です。この本は清原さんにあてられた告白ですね。 みんなのように批難したり、避けたりするのではなく、やってしまったことはそれとしてきちんと捉えた上で、でも、俺たちの人生において清原がいてくれてよかったとポジティブなメッセージを送るこの本は素晴らしいです。 次は清原さんが立ち直って恩を返す番ですね!
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私は野球が大好きだ。そんな野球好きの原点に位置しているのが清原和博という男である。PL学園の1年生四番打者清原和博、背番号10のエース桑田真澄。中でも清原は規格外だった。本書で触れていた方もいらっしゃったが、私も高校時代の清原が究極の清原であると思っている。プロ野球選手となった清...
私は野球が大好きだ。そんな野球好きの原点に位置しているのが清原和博という男である。PL学園の1年生四番打者清原和博、背番号10のエース桑田真澄。中でも清原は規格外だった。本書で触れていた方もいらっしゃったが、私も高校時代の清原が究極の清原であると思っている。プロ野球選手となった清原は失意の連続であったと思う。あれほどまでに巨人入団を望んだのにも関わらずチームメイトの桑田が指名され、FAで巨人に移籍したものの既に体は悲鳴を上げていた。そんな彼を救ったのは当時のオリックス監督の仰木彬氏である。 しかし、清原が終の棲家として入団したオリックスには仰木彬氏は居なかった。清原を置いて急逝されてしまったのだ。それでも生まれ育った大阪の地で現役生活を全うした彼であったが、対戦した相手に夢と希望と失意と誇りを与え続けた男には何も残されていなかった。ここにきて清原和博の名誉回復を望む声も大きくなってきている。私の野球の原点である清原和博。彼無くして私は野球を語れない。
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「多くの人が、電波と画面上の文字を駆使して他者と繋がろうとする現代において、彼らは18.44mの記憶だけで今も繋がっている」 ー鈴木忠平氏によるあとがきの一節ー 清原和博は高校生時代、甲子園で13本のホームランを放っている。これがどれだけ現実離れした記録であることか。まず、甲子...
「多くの人が、電波と画面上の文字を駆使して他者と繋がろうとする現代において、彼らは18.44mの記憶だけで今も繋がっている」 ー鈴木忠平氏によるあとがきの一節ー 清原和博は高校生時代、甲子園で13本のホームランを放っている。これがどれだけ現実離れした記録であることか。まず、甲子園に足を踏み入れることそのものが大半の高校球児には夢なのだから。この本は、清原が放った13本のホームランを打たれたピッチャーに、清原が犯罪に手を染めたその後にインタビューをしているもの。もはや清原を語る者はいなくなってしまったかに思われた。しかし、彼が野球界の中心で生きている時に、彼に夢を抱いた者たちは、そんないまでも彼に夢を見続けている。彼にホームランを打たれたピッチャーたちは、まさにその夢を、一番現実に近いところで見ているのだ。ホームランを打たれたピッチャーたちは、今はそれぞれの人生を送っている。清原に夢を壊された者もいる。人生が大きく傾いてしまった者もいる。清原との野球を通じた出会いというのは、それほどまでに大きい。しかし、その誰一人として、清原に打たれたホームランが悪いものとなっていないことが驚きであり、また同時に当然のこととも思える。清原和博というのは、打席に立ち、投手と対峙するたびに、「作られて」いった幻想なのだ。高校で怪物になり、プロになってもなお、その幻想は作られ続けた。野茂との対決。伊良部との対決。プロの一流であればあるほど、清原和博という幻想に真正面から立ち向かった。勝負を避けたピッチャーに対して、清原は本気で怒りを見せた。それは清原自身が野球という勝負のときを心底愛しているが故であった。清原は犯罪に手を染めるような人間ではない、と信じる。恐らく、バッターボックスに立つ彼に魅せられた者は誰しもそう信じるだろう。しかし彼は確かに犯罪に手を染めてしまった。いや、これすらも実は幻想なのだ。清原和博は今こそ、その幻想から現実に立ち戻るときだ。現実に立ち戻ったとき、いよいよ彼にホームランを打たれたピッチャーたちが、本当の意味で清原和博に対峙できるのではないか。ぼくが野球を知ったときに、野球界の中心にいたのは清原和博だった。今もなお、ぼくの拙い野球人生は清原とともにある。ぼくもまた、清原和博という幻想に浸りきり、清原和博という現実を待ち焦がれているひとりの野球小僧なのだ。
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清原は僕より一つ下だ。KKコンビが甲子園を沸かしていたのはほぼ同世代のこととしてリアルタイムに感じていた。ここで紹介されている清原に打たれたピッチャーたちも、今ではほぼ僕と同世代のオッサンになっている。みなそれぞれに重みを持って人生を歩んでいる。高校時代に同じ経験をした男たちの、...
清原は僕より一つ下だ。KKコンビが甲子園を沸かしていたのはほぼ同世代のこととしてリアルタイムに感じていた。ここで紹介されている清原に打たれたピッチャーたちも、今ではほぼ僕と同世代のオッサンになっている。みなそれぞれに重みを持って人生を歩んでいる。高校時代に同じ経験をした男たちの、それぞれの生き方。 清原という存在はやっぱり特別な何かだったんだなぁと思う。そして少しエピソード的に見えてくる桑田の存在も面白い。当時のPL学園のすごさも見えてくる。ああ、野球ってやっぱりいいなぁ、とも改めて感じる。
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昨年夏「甲子園最強打者伝説」のサブタイトルで特集を組んだNumberに、高校3年間に清原選手が放った13本のホームランを打たれたピッチャー達へのインタビュー記事が掲載されていました。それに大幅加筆して1冊の本として出版されました。 打たれたピッチャー達もいろんなものを背負ってマウ...
昨年夏「甲子園最強打者伝説」のサブタイトルで特集を組んだNumberに、高校3年間に清原選手が放った13本のホームランを打たれたピッチャー達へのインタビュー記事が掲載されていました。それに大幅加筆して1冊の本として出版されました。 打たれたピッチャー達もいろんなものを背負ってマウンドに立っていたわけで、その彼らの思いをさらに受け止めて飛躍したのが清原選手だったのだと再認識。 私が中学1年の夏、当時最強と思われたいた水野氏、江上氏を擁する池田高校が高校1年生だった清原氏、桑田氏のPL学園に完敗した事をニュースで知った時の衝撃は今でも思いだせます。あのころ高校野球中継に夢中になっていた人なら、故植草アナウンサーの「甲子園は清原のためにあるのか!」の一節を覚えておられる方も多いのでは。それらの試合に当事者として関わったピッチャー達の証言は改めて清原氏がいかに桁外れの選手であったのかを雄弁に語ります。
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