僕はこうして、苦しい働き方から抜け出した。 の商品レビュー
最初の章で読むのをやめてしまいました。 この章では「日本一の下足番になれ」という有名な言葉がキーになっています。 この章で述べられている事はそこから敷衍して「任された仕事はアタマを空っぽにしてとにかく必死で取り組め」という事です。 この考え方は事態を解決に導かないばかりか、一種...
最初の章で読むのをやめてしまいました。 この章では「日本一の下足番になれ」という有名な言葉がキーになっています。 この章で述べられている事はそこから敷衍して「任された仕事はアタマを空っぽにしてとにかく必死で取り組め」という事です。 この考え方は事態を解決に導かないばかりか、一種の洗脳であり、有害だとすら言えるのではないでしょうか。 なぜなら、「アタマを空っぽにして働く」のは、「なぜそこまでして頑張るのか?」という根本的な人生に対する問いを封じ込める事で、短期的な結果(やりがい、評価)をもたらすためのものであり、短期的な結果をもって「まあ結果オーライ」とする方策だからです。 そして、結果が出なければ「自分のせい、まだ頑張りが足りない」という方向に思考が向かいます。 が、アタマを空っぽにし、全てを投げうつ勢いで努力しても、評価されるかどうかは会社、上司、その時の状況によります。 つまり、環境を変えた方が良い場合もままあります。 そうした事を踏まえると、仕事で苦しんでいる人に対して、「お前の頑張りが足りないからだ」という言葉をかけるのは、不誠実であるし、目に余る有害な決めつけであると思います。 よって、一章を読んでこれ以上読む価値がないと判断しました。
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