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地名が語る京都の歴史 の商品レビュー

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2021/07/04

三十二編の論考で古代から現代までの京都を、地名をキーワードに見ていこうという本。十二人の執筆者が分担して書いている。 綱本逸雄「古代氏族の勢力分布」は京都盆地の各地を基盤とする、賀茂氏、秦氏、小野氏、出雲氏、粟田氏、八坂氏、茨田氏、土師氏について論じたもの。とくに賀茂氏と秦氏は具...

三十二編の論考で古代から現代までの京都を、地名をキーワードに見ていこうという本。十二人の執筆者が分担して書いている。 綱本逸雄「古代氏族の勢力分布」は京都盆地の各地を基盤とする、賀茂氏、秦氏、小野氏、出雲氏、粟田氏、八坂氏、茨田氏、土師氏について論じたもの。とくに賀茂氏と秦氏は具体的なところに突っ込んでいる。 葛野大堰を堤とする説はちょっともやもやする。堤なら堤といわれそうなものだが。 ほかに片平博文「平安京周辺の条理と地名 --広隆寺付近の葛野郡条理を事例として」、中尾秀正「桓武天皇登場と長岡京造営」、糸井通浩「『和名類聚抄』にみる国郡郷名」など。

Posted byブクログ