文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 夢 の商品レビュー
K図書館本 装丁も素敵。 夢十夜、久々再読。谷崎潤一郎は歯医者の話。夢野久作はなかなかに。小泉八雲も良き。 こういう短編集は夏に最適。
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図書館の児童書コーナーで見掛けて、思わず手に取りました。 学生の頃以来、本当に久しぶりに文豪達の作品に触れましたが、やはり眼前にその夢の様子が浮かぶような、作中での歯の痛みが、自分の歯の痛みかと錯覚するほどの強烈な文章が、とても素晴らしかったです。 細かい注釈もあり、読みやすいと...
図書館の児童書コーナーで見掛けて、思わず手に取りました。 学生の頃以来、本当に久しぶりに文豪達の作品に触れましたが、やはり眼前にその夢の様子が浮かぶような、作中での歯の痛みが、自分の歯の痛みかと錯覚するほどの強烈な文章が、とても素晴らしかったです。 細かい注釈もあり、読みやすいと思います。
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0代の読者を対象に、古今の文豪たちの怖い話や不思議な話を集めた本シリーズ。それぞれのテーマに沿って、文豪たちの作品に触れることができます。独特な言い回しや当時の時代背景を本文とともに解説していますので、子どもも大人も楽しめるシリーズとなっています。
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「夢」をテーマに、文豪の書いた作品を集める。 夏目漱石『夢十夜』は、その後の作品に影響を色濃く残しているのだなと。 夢テーマの短編は読んでいると、クラクラしてくる。 夢枕獏さんのペンネームの由来が、ここであったかと。 虫歯で一編の幻想小説を書ける文豪先生。
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古今の文豪たちが手がけた「怪談」―怖い話や不思議な話通じて日本語と日本文学の奥深い魅力に親しむアンソロジー・シリーズ。(アマゾン紹介文) なんとも贅沢な怪談アンソロジー。編者あとがきによれば十代の読書の想定しているということだけれど、手に取り辛い「文豪」の怪談集ということで、大...
古今の文豪たちが手がけた「怪談」―怖い話や不思議な話通じて日本語と日本文学の奥深い魅力に親しむアンソロジー・シリーズ。(アマゾン紹介文) なんとも贅沢な怪談アンソロジー。編者あとがきによれば十代の読書の想定しているということだけれど、手に取り辛い「文豪」の怪談集ということで、大人でも十分に楽しめる。 というか、十代前半が読んでも大丈夫なんだろうか。中勘助『ゆめ』は色んな意味で結構えっぐいぞ。
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獣に襲われた。死んだ友人がやって来た。自分のようでそうでないものに出会った。文豪たちの夢の話は、幻想的で美しくも恐ろしい。原文を現代的に表記にするだけで、こんなに読みやすいなんて!基本は変えずに、注釈と鑑賞の手引きをつけて解説するこんな本に、若い時に出会いたかった。改めて読む私に...
獣に襲われた。死んだ友人がやって来た。自分のようでそうでないものに出会った。文豪たちの夢の話は、幻想的で美しくも恐ろしい。原文を現代的に表記にするだけで、こんなに読みやすいなんて!基本は変えずに、注釈と鑑賞の手引きをつけて解説するこんな本に、若い時に出会いたかった。改めて読む私にも新たに知るヒントをくれました。ジュニアが本格的な日本文学に触れられる素晴らしい編集の本です。
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獏さんまでご用意いただいて!ありがたいです。 <収録作品> 夢十夜/夏目漱石 豹/内田百閒 ゆめ/中勘助 沼/芥川龍之介 病蓐の幻想/谷崎潤一郎 山の日記から/佐藤春夫 病中夢/志賀直哉 怪夢/夢野久作 夢一夜/北杜夫 夢を啖うもの/小泉八雲(平井呈一訳) 【幻妖チャレンジ!】 ...
獏さんまでご用意いただいて!ありがたいです。 <収録作品> 夢十夜/夏目漱石 豹/内田百閒 ゆめ/中勘助 沼/芥川龍之介 病蓐の幻想/谷崎潤一郎 山の日記から/佐藤春夫 病中夢/志賀直哉 怪夢/夢野久作 夢一夜/北杜夫 夢を啖うもの/小泉八雲(平井呈一訳) 【幻妖チャレンジ!】 黄泉の穴(『出雲国風土記』より) 編者解説
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何より本文の隣に配置された脚注がうれしい!読みやすい!すぐ参照できる!不思議と煩く感じないその工夫にも脱帽。『夢十夜』は子どものころに読んで以降ずっと夢を扱う作品を探し続ける羽目になるほど嗜好に影響を受けた短編でしたが、第三夜に詰め込まれた遊び心など脚注のおかげで初めて知るものが...
何より本文の隣に配置された脚注がうれしい!読みやすい!すぐ参照できる!不思議と煩く感じないその工夫にも脱帽。『夢十夜』は子どものころに読んで以降ずっと夢を扱う作品を探し続ける羽目になるほど嗜好に影響を受けた短編でしたが、第三夜に詰め込まれた遊び心など脚注のおかげで初めて知るものが多く新鮮な気持ちで読めました。本屋や図書館にはキッズコーナーにありますが大人にもバリバリ推せる。
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編者は怖い話アンソロといえばだいたいこの人、東雅夫先生。 10代を対象にしたと銘打ってるだけあって、難しい漢字への振り仮名はもちろん、要所要所の難解な言葉には詳しい注釈と鑑賞の手引きがあってすごく勉強になる。 夏目漱石の「夢十夜」は久々読んだけど、やっぱり第三夜がストレートにゾッ...
編者は怖い話アンソロといえばだいたいこの人、東雅夫先生。 10代を対象にしたと銘打ってるだけあって、難しい漢字への振り仮名はもちろん、要所要所の難解な言葉には詳しい注釈と鑑賞の手引きがあってすごく勉強になる。 夏目漱石の「夢十夜」は久々読んだけど、やっぱり第三夜がストレートにゾッとして好きだな。あと第九夜。ものがなしい。 内田百間の「豹」はう~ん幻想小説っぽい・・・。 中勘助の「ゆめ」は、文章はこんなに美しいのに気持ち悪い…人獣のシーンウワァなった。 芥川龍之介の「沼」は…あんま芥川のこういう文章読んだことなかったから新鮮だったな、引き込まれる。 谷崎潤一郎の「病蓐の幻想 」は現代ホラーの定番どっちつかずオチ。 佐藤春夫の「山の日記から」は嫌いじゃなかったな、穏やかに夢見がちな私小説的な…。 志賀直哉の「病中夢」は一番現代的だった気がする…展開とか、なんだろう…怖かった…。 夢野久作は「怪夢」、夢野久作初めて読んだけど、面白いな…!!?びっくりした…すごく分かりやすい怖さ面白さ…。これが・・・夢Q魔界…。やっぱりカタカナって怖い。 北杜夫の「夢一夜」も相当現代的ホラー。 小泉八雲の「夢を啖うもの」は…これを外人さんが書いたのかと思うと…一入だなって…。
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冒頭の夏目漱石「夢十夜」を筆頭に『夢』を題材にした、文豪の11作品+出雲国風土記から「黄泉の穴」を収録。 夢独特の足のすすまなさ・強迫性・得体の知れない恐ろしさが存分に現れ、また各作家毎の特色も同時に味わえる。また挿画も美しく、二重三重の意味で楽しめる一冊。
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