それでもパレスチナに木を植える の商品レビュー
ヨルダン川西岸の人々と暮らしを共にしてきた著者が、その「いとなみ」を見つめた1冊。国際政治を俯瞰して不条理を語るのではなく、地に足をつけて、人々の言葉や表情などを拾い上げて丁寧に描いている。デモ参加者に放水される汚水、イスラエル軍によって息子や娘を失った母の心境、入植反対運動が引...
ヨルダン川西岸の人々と暮らしを共にしてきた著者が、その「いとなみ」を見つめた1冊。国際政治を俯瞰して不条理を語るのではなく、地に足をつけて、人々の言葉や表情などを拾い上げて丁寧に描いている。デモ参加者に放水される汚水、イスラエル軍によって息子や娘を失った母の心境、入植反対運動が引き起こした村の分裂など、その土地やそこで生きる人を知らなければ書けないことが大切に書かれていると感じた。
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前作、「パレスチナ・そこにえる日常」の後続本。 最近のパレスティナ状況から、改めて読み直した。 日常の大部分を占めている不条理。 国家間の公然たるイジメ。 終わってもなく、終わりも見えず、終わりとはどういう状態なのかもわからない。終わりをゴールに掲げ、実質的に動いている国・機関...
前作、「パレスチナ・そこにえる日常」の後続本。 最近のパレスティナ状況から、改めて読み直した。 日常の大部分を占めている不条理。 国家間の公然たるイジメ。 終わってもなく、終わりも見えず、終わりとはどういう状態なのかもわからない。終わりをゴールに掲げ、実質的に動いている国・機関も見えない。 そんな中、より追い詰められているパレスティナ。 パレスティナの日常を知るための、貴重な著者であり、書籍である。 そして、自分が何をできるか、しようか考えざるを得なくなる。
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パレスチナのことに関心を抱いている日本人は少ないかもしれません。でも、ぜひ読んでもらいたい一冊。 パレスチナに生きる人々と一緒に生活をし、その彼らの日常を伝えている。 でも、その日常は私の日常とは大きく違う。死が隣りあわせと言っても言いすぎではない状況下に置かれている。 それ...
パレスチナのことに関心を抱いている日本人は少ないかもしれません。でも、ぜひ読んでもらいたい一冊。 パレスチナに生きる人々と一緒に生活をし、その彼らの日常を伝えている。 でも、その日常は私の日常とは大きく違う。死が隣りあわせと言っても言いすぎではない状況下に置かれている。 それでも、もてなす心を忘れず、またお互いを気にかけながら日常を生きている人々はすごい。この本に収められているパレスチナの人々の笑顔も素適。 パレスチナの為に何もできない私だけど、知ることだけはこれからも続けていきたいと思った、そんな一冊。 それにしても、イスラエルの残虐な行為が、人権無視の行為はあまりにも酷すぎる。 この本を読んで、同時に思ったのは沖縄のこと。そして、もしかしたらパレスチナで起きていることが、身近で起きないとは決して言い切れないのではないかとも思えた。
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