聖人366日事典 の商品レビュー

鹿島茂(著者)

2016/12/25

逆引きから調べると非常におもしろい。「疑いが心に兆した人」「鍵を失くして困っている人」「魚の骨に喉がつっかえた人」「30歳を過ぎても独身の男性」の守護聖人がいるらしい。たしかにどの状況も切迫してはいるが、にしても設定が細かすぎやしないだろうか。こんな場合はどんな守護聖人がいるのだろう？と、飽きずにずっと読める。カトリックを信奉した人々の悩みや苦しみを理解するうえでも参考になる。
著者曰く、パリのサン=シュルピスには宗教関係専門の本屋があるらしい。こちらが気になる。