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さまよえる古道具屋の物語 の商品レビュー

3.4

39件のお客様レビュー

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2024/09/23

その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは...

その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。 「新潮社」内容紹介より この本は、図書館で書架をぼんやりと眺めていて目に留まってなんとなく借りてみた本だった. この行為がこの本の内容とリンクしていて、不思議な感覚に陥った. この本に、今、出会った意味は何なんだろう、、そんなことをふと考えてしまった内容だった. 物事には、偶然のように思えて必然だったということがある.もちろんそのことはその事象が起こっている時には分からないこと. 後から振り返ってあの時のアレは、そういう意味だったのかなと、自分勝手に解釈して、起こった事象に対して勝手に名前をつけたりする. 人生ってそれの繰り返しだよなーとこの本を読みながら考えた. この本に今出会った意味は何だったのだろうか、たぶん時間が経ってから、この本のことを思い出して、私はその意味を考えるだろう.

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2024/02/06

古道具屋で手に入れた一見どうでも良いように見えるものが、主人公たちの手に渡ったことで大きな変化をもたらす。 スタンダードナンバーな感じのお話だけれど、連作にしてあるので、そのあたりがひねってあるなあと思った。 短編連作で、小話がまとまっているのだけれど、自分の好みとする話にムラが...

古道具屋で手に入れた一見どうでも良いように見えるものが、主人公たちの手に渡ったことで大きな変化をもたらす。 スタンダードナンバーな感じのお話だけれど、連作にしてあるので、そのあたりがひねってあるなあと思った。 短編連作で、小話がまとまっているのだけれど、自分の好みとする話にムラがあって、ちょっととっつきにくかったかもしれない。あと、読んでる途中で『台詞なげえな』とか、どうでも良いところで引っかかってしまった。 構成とかは結構好みだった。

Posted byブクログ

2024/01/31

必要な人にしか見えない…というか現れない古道具屋 そこでは仮面をかぶったような顔の店主が、訪れた者に最適の品を買わせる。 その品で、幸せになるのも不幸せになるのも、買った本人次第。 買った者達は、自分の内面と向き合う事に… この古道具屋の正体は…

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2024/01/31

初めて読んだ著者の本。 思わず次のページに読み進めたくなる巧みなストーリーテリングに、生活感溢れるリアリティとファンタジーとがなんとも絶妙に混ざった不思議な世界観。一気に読み終えた初読了時の第一印象は「これは是非とももう一度読んでみなくては」だった。 今回の感想、レビューはここま...

初めて読んだ著者の本。 思わず次のページに読み進めたくなる巧みなストーリーテリングに、生活感溢れるリアリティとファンタジーとがなんとも絶妙に混ざった不思議な世界観。一気に読み終えた初読了時の第一印象は「これは是非とももう一度読んでみなくては」だった。 今回の感想、レビューはここまで。 第一印象の通り、再読を果たした後に、きちんとじっくり感想を考えたい。

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2024/01/08

人には心の闇がある。 その店を必要とするものにしか見えない。 人は失敗する。それでもやりなおせる。 突然色々な場所に出現する古道具屋。 長年住んでいるのに、毎日目の前を通っていたのにお店の存在にも気づかなかった。 店主はお面のような顔、笑っているのか、真顔なのか、男なのか、女な...

人には心の闇がある。 その店を必要とするものにしか見えない。 人は失敗する。それでもやりなおせる。 突然色々な場所に出現する古道具屋。 長年住んでいるのに、毎日目の前を通っていたのにお店の存在にも気づかなかった。 店主はお面のような顔、笑っているのか、真顔なのか、男なのか、女なのか。定かでは無い。 訪れた客たちは「忍者ハットリくんに似てるんだ!」と同じ印象を抱く。 欲しくもないものを半ば強引に買わされて納得がいかない客たち。 2/3くらいまで、この後の展開、結末が全く予想できなくて消化不良感

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2023/04/15

不思議な古道具屋で何かを買って、不思議な体験をする人の連作なのかと思いつつ読み進めると、どうやら登場人物が繋がっていて、でもじっくり読まないと誰が誰だか分からなくなり、結末を知りたくてなんとか読破。 ファンタジー?ミステリー? 人間の心の弱さとか、親子の愛とか、たくさんのテーマも...

不思議な古道具屋で何かを買って、不思議な体験をする人の連作なのかと思いつつ読み進めると、どうやら登場人物が繋がっていて、でもじっくり読まないと誰が誰だか分からなくなり、結末を知りたくてなんとか読破。 ファンタジー?ミステリー? 人間の心の弱さとか、親子の愛とか、たくさんのテーマも混乱したかも。

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2022/12/21

12月-12。3.5点。 前触れなく現れる古道具屋、店主はハットリ君のような表情で、謎のモノを売りつけられる。買った人達の連作で、後半に一つにつながり。。 流石の筆力。結構上手くつながっていた。ラストはほんわかした気分になれて良かった。

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2022/04/16

短編が最後で繋がっていくという構成は好きなんだけど、古道具屋の正体(?)は、途中で感じさせたちょっと怖い系、というかなんというか、もうちょっとブラックよりのまま終わらせてくれた方が好きだったかも。 読んでる途中で、昔読んだ漫画「悪魔の花嫁」をふと思い出したんだけど、そっち系がよか...

短編が最後で繋がっていくという構成は好きなんだけど、古道具屋の正体(?)は、途中で感じさせたちょっと怖い系、というかなんというか、もうちょっとブラックよりのまま終わらせてくれた方が好きだったかも。 読んでる途中で、昔読んだ漫画「悪魔の花嫁」をふと思い出したんだけど、そっち系がよかったな。 それと、そのことについて書かれてると知った上で読むのならともかく、急に阪神大震災についての描写が出てきたのは、リアルを知ってる世代の私には気分が沈んで、第二話 「金色の豚」は好きではない。

Posted byブクログ

2022/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

個々のお話はとても引き込まれて良かった。 いろんな方向から物を見ることで、幸せにも不幸にもなる。 でも、結末は無理矢理繋げない方が良かった…

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2021/03/24

 読み終わったら心がじーんとした。誰しもがある自分の欠点について考えさせられ、また、それも捉え方次第なんだなと思った。

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