すべてわかる5G大全(2017) の商品レビュー
ところどころ読んだことがあるなあという印象を受けていたら、2015年10月に刊行された『すべてわかる5G大全』からChapter2の一部やChapter5の大部分が再掲されたものであった。日経コミュニケーションも購読しているので、他の箇所もすでに目にしていた内容かもしれない。さら...
ところどころ読んだことがあるなあという印象を受けていたら、2015年10月に刊行された『すべてわかる5G大全』からChapter2の一部やChapter5の大部分が再掲されたものであった。日経コミュニケーションも購読しているので、他の箇所もすでに目にしていた内容かもしれない。さらにその約1年前の2014年7月に刊行されている『すべてわかるLTE-Advanced大全』も読んでいるので、もう何度目かという箇所もありそう。ただ、それでもいい。大事なところなのでもう一回言います、という精神が大切だ。 また、少しづつ新しいことが積み重なって進化していっているのもわかる。今年は5Gの特長である、高速、多数、低遅延、がそれぞれeMBB、mMTC、uRLLCという略語が付けられている。また、特にSigfoxやLoRaに対抗するために、IoT向けのCat-MやNB-IoTの標準化が急速に進んだのも今年の著しい成果だ。 MECなどの新しいキーワードや周波数の使い方についてもアップデートされたところだ。 ただ、ムック本のよくないところだが、各記事が比較的独立していて、複数の人によって担当されているため、解説本としての流れがうまくできていないところと、内容の重複がとことどころにあることが難点といえる。ただ、新しいことを定期的に頭に入れるという観点では、約1年に1冊のペースでアップデートしてくれるのは読者としても悪くはない。 ということで、ひとまずさらっと読んでみた。 総務省タスクフォースの影響やMVNOなど携帯市場環境まで言及されている。技術をきちんと学ぶには当然足りないが、状況をつかむにはちょうどよいのでは。 来年になったら、きっとまたタイトルを微妙に変えたムックが出るんだろうな。 ---- 『すべてわかる5G大全』のレビュー http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4822215938 『すべてわかるLTE-Advanced大全』 http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4822210995
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