カウントダウン の商品レビュー
文緒さんらしからぬ高校男子主人公、しかも芸人を目指すという設定。大分初期の作品なんだろう。 私は大のお笑い好きで、芸人さんの著書も結構読んでいるから物語としては軽い感じは否めなかった。でも優しく、微笑ましい青春物語。
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爽やかな青春物語。山本さんの文章は読みやすくて、主人公に感情移入しやすくて、スラスラ読めた。甘酸っぱい恋愛に、自分の過去も思い出しつつ、最後はなんとなく泣きたくなってしまった
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著者の初期のころの青春小説が装いも新たに登場。漫才師になることを夢見た高校二年生の男子の成長を描く。 すべてがこの生徒の視点で描かれてり、全体的に読みやすい印象を受ける。いろいろなものに触れ、ぶつかり成長してく姿がコミカルに描かれており、心地よい作品である。
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お笑い好きだし読んでみよーって軽い気持ちで読み始めたらものすごい心に響いちゃって何回も泣けるところがあってめちゃくちゃ好きな本に出会ってしまった!。(疲れてんのかな…笑) 特に無関心に見えた小春のお父さんが実は愛に満ち溢れていて獅子のように力強い人だと気づいたところは泣けた。そしてラストの漫才シーンは胸熱。多くの人に認められて、くみの厳しい親父も素直ではないけど小春たちの漫才を認めてくれて本当に良かったし、何よりも小春が父とよく行っていた寄席にスカウトされてそこで漫才できることになり、そこにお父さんをさらっと招待するという完璧な流れ。最高だった〜。これからも頑張れ大春小春。 人生いろいろあるけど、やっぱり夢を追って努力し続けることが大事。ほんとつらいこといっぱいだし夢だったはずの今の仕事が小春とウメほど本気になれることなのかわかんなくなっちゃってるけど。 それでも夢を叶えることができるからこそ人生だ。
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漫才師を目指す高校生のお話だったが、芸に取り組んでいる場面があまりなくて、期待はずれだろうかと読み進んでいたらクライマックスが素晴らしかった。ちょっと目が潤むほどよかった。 90年代の初め頃に書かれた小説を現代風に修正したそうで、常識が今とは少し違う。好きな女の子のお父さんが、非常に暴力的で今なら大問題のレベルなのだが、しかしそんなところも微笑ましかった。 主人公のお姉さんがグラビアアイドルで、それがひどく後ろめたい仕事のような扱いで、今ならAVになるのかなと思って読んだ。
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2017/7/28 お笑い芸人を目指している二人の男子高校生を描いた物語。 女の子との紆余曲折があったり、芸能界デビューしたいという思いを逆手にとられて騙されたりする苦い経験を経ながらも、自分の目標や夢に向かってがむしゃらに突き進む姿がなんだか青春してるなあーとちょっと羨ましく思...
2017/7/28 お笑い芸人を目指している二人の男子高校生を描いた物語。 女の子との紆余曲折があったり、芸能界デビューしたいという思いを逆手にとられて騙されたりする苦い経験を経ながらも、自分の目標や夢に向かってがむしゃらに突き進む姿がなんだか青春してるなあーとちょっと羨ましく思った。 少しネタバレになるけれど、鶴子とのお互いに罵声を浴びせ合う絡みのところや、紅実と一悶着あり、さらにはそのオヤジにこっぴどく怒られるところ、芸能プロという名の窃盗団に騙されて強盗の片棒をカツがされるところ、警察での取り調べに紅実のオヤジが出てきて気持ち的にぐうの音も出ないくらいに叩かれるところ、その経験を全て漫才のネタに変えてオヤジを笑わせにかかるところなど、行動のすべてがエネルギーに満ち溢れているように感じる。 先のことを考えて行動することも大事だけと、この話のように、いい意味でバカになることも時には必要だと思う。 オヤジの門限が5時とか、この物語の雰囲気がどことなく古めかしい感じがしてはいたけれど、あとがきに25年前に描いたものを再構成して本にして出版したと書いてあった。 良い古さを残しつつ、がむしゃらになることの良さを感じ取れる作品だと思う。
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