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安倍でもわかる政治思想入門 の商品レビュー

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2022/09/07

最近は自民や維新が革新政党で立民や共産が保守政党だと思っている学生が増えているようだが、それもある意味仕方がない側面があるとは言え、それほどまでにデタラメな政治状況になっているとも言える。 本書は安倍氏のこれまでの発言を政治思想的な観点から検証し批判するというもので、その根底には...

最近は自民や維新が革新政党で立民や共産が保守政党だと思っている学生が増えているようだが、それもある意味仕方がない側面があるとは言え、それほどまでにデタラメな政治状況になっているとも言える。 本書は安倍氏のこれまでの発言を政治思想的な観点から検証し批判するというもので、その根底には「保守とは何か」についての著者の一貫した信念のようなものが感じられる。本書を読むと安倍氏の発言は確かにヒドイと感じる部分はあるのだが、これは安倍氏に限ったことではなく政治家全体が劣化しているとも言えるのではないだろうか。そして、そういう政治家を選んでいるのは国民の責任でもある。 安倍氏の国葬に関して賛否がわかれているが、単なる開催是非の議論に留まることなく、国民が政治家の言動をしっかりと見極められるようなリテラシーを身に着けない限りは、いつまで経っても同じことが繰り返され、政治家全体がさらに劣化していくような気がしてならない。それを防ぐためにも政治思想的な素養は必須であると言えるだろう。

Posted byブクログ