破綻からの奇蹟 の商品レビュー
急速に高齢化の進む日本の中でも最も進んでいる夕張市。超高齢化社会に備え、将来の日本が進むべき方向性の1つが示されており、また終末期をどのように迎えるべきか考えさせられました。是非読むことをお勧めします。 財政破綻した夕張市では医療費削減策として病院の削減、病床の削減を進めている...
急速に高齢化の進む日本の中でも最も進んでいる夕張市。超高齢化社会に備え、将来の日本が進むべき方向性の1つが示されており、また終末期をどのように迎えるべきか考えさせられました。是非読むことをお勧めします。 財政破綻した夕張市では医療費削減策として病院の削減、病床の削減を進めているものの、決して医療難民を出しているわけでもなく、平均寿命を縮めてもいないというのには驚きました。データも種々示されており非常に勉強になりました。ただ日本全国、都市部を含めて同じ方法で成功するかというと難しいところですが、待ったなしでその時がやって来た時には、家族や後の世代になるべく負担をかけないように、死生観を養っておかなければならないと感じました。
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夕張といえば破綻した自治体であり、病院も閉鎖して医療制度が崩壊したのではないかと考えがちである。しかし私自身、夕張を訪ねた際にお年寄りが幸せそうに暮らしていることが非常に印象的だった。 高齢者の数は増加傾向にあるにも関わらず、この町では三大疾病による死亡者数が減少し、老衰つまり...
夕張といえば破綻した自治体であり、病院も閉鎖して医療制度が崩壊したのではないかと考えがちである。しかし私自身、夕張を訪ねた際にお年寄りが幸せそうに暮らしていることが非常に印象的だった。 高齢者の数は増加傾向にあるにも関わらず、この町では三大疾病による死亡者数が減少し、老衰つまり自然死する人が増えている。医療費は道内平均より20%も低く、救急車の出動回数も半減した。この破綻した町にはどうやら、近い将来の医療制度崩壊を防止する鍵が隠されている。 行政執行によるハードランディングを経て、夕張市民の意識は大きく変化した。近年盛んに唱えられる地域包括ケアの在り方が、病院に頼らない暮らしという必然によって実現したのだ。高齢化率50%に届こうというこの地域は、高齢者のユートピアになった。
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最近思うのは人が動くのは危機意識が芽生えてなのかなということです。自分ごとになって、このままではマズイと思って行動する。逆を返せば自分ごとにならないということはまだまだ大丈夫って思っているのではないかな。
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破綻したことにより病床を10分の1にして病院ではなく診療所として運営をすることになった。 しかし、死亡率が高まるわけでもなく、在宅医療に力が入り、死生観の変化が出て胃ろうなどで長くいきたくないという選択をする人が減ったという話。 孤独死は一人で死ぬのが悲しいのではなく、一人で生活...
破綻したことにより病床を10分の1にして病院ではなく診療所として運営をすることになった。 しかし、死亡率が高まるわけでもなく、在宅医療に力が入り、死生観の変化が出て胃ろうなどで長くいきたくないという選択をする人が減ったという話。 孤独死は一人で死ぬのが悲しいのではなく、一人で生活をしていた結果死ぬことが悲しい。 夕張市は炭鉱のまちで土着の人が少ない。
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