進化の教科書(第1巻) の商品レビュー
アメリカの大学で使われている教科書を、少し縮めて章立てを並び替えて三分冊にしている。サイエンスライターのカール・ジンマーが執筆に加わっているのがおもしろい。中身はたしかに教科書らしい構成と書きぶりなのだが、読み物としても楽しめるバランス。 「種」概念というやつが意外と曖昧である...
アメリカの大学で使われている教科書を、少し縮めて章立てを並び替えて三分冊にしている。サイエンスライターのカール・ジンマーが執筆に加わっているのがおもしろい。中身はたしかに教科書らしい構成と書きぶりなのだが、読み物としても楽しめるバランス。 「種」概念というやつが意外と曖昧であることを知った。キリンなんてキリンにしか見えないが、実は6つの異なる種から成るという説もあるそうだ。 進化のタペストリーを引きのアングルで捉える大進化。
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「進化」については、誰もがなんとなく分かったような気になっていて、それでいて困った誤解も非常に多い分野でもあります。きっちりと学ぶ必要が出たときには、最初に頑張って読む本としては、現時点では一番お勧めの本でといえそうです。 ただし、サラッと読んで理解できるタイプの本ではなく、それ...
「進化」については、誰もがなんとなく分かったような気になっていて、それでいて困った誤解も非常に多い分野でもあります。きっちりと学ぶ必要が出たときには、最初に頑張って読む本としては、現時点では一番お勧めの本でといえそうです。 ただし、サラッと読んで理解できるタイプの本ではなく、それなりに根気が必要です。
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初めて生物学に触れる者にとっては難解だが面白かった。難しい記述は何度も反芻して読んでいった。ノートを片手に勉強していきたい本。個人的には絶滅の章が最も頭に入りやすかった。
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進化論,体系的にしっかり学んだことがなかったので今さらながら。 全3巻で事例をたっぷり挙げながら解説してくれてて,高校生物止まりの人にうってつけな内容。1巻は進化概論的な扱いで,化石記録の紐解き方や大量絶滅,ヒトの進化が詳しい。 誤解も多い分野なのでとても有意義な本。 鎌形赤血球...
進化論,体系的にしっかり学んだことがなかったので今さらながら。 全3巻で事例をたっぷり挙げながら解説してくれてて,高校生物止まりの人にうってつけな内容。1巻は進化概論的な扱いで,化石記録の紐解き方や大量絶滅,ヒトの進化が詳しい。 誤解も多い分野なのでとても有意義な本。 鎌形赤血球貧血って前々から聞いたことあったけど,あれは劣性遺伝子が淘汰されずに残っている例として重要なものだと知って膝を打つ。 劣性だとホモ接合にならないと発現しないが,この遺伝子はヘテロ接合の場合にマラリアに耐性が出る。なのでマラリア流行地域ではこれがずっと受け継がれるというわけ。なるほど~
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専門的な内容なのに、和訳本なのに、読みやすくて分かりやすい。専門外の自分でも楽しめた。 こんな教科書で学べた学生が羨ましい。 3冊一気に読破したった。
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テンポが良く、とても読みやすい。図版も綺麗で、理解を深めてくれる。進化の歴史を振り返ることで、進化とは何かが感じられてくる。
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気楽に読めるような内容ではない。学術書になっている。 しっかり読めばかなりこの分野で博識ぶれる。 足跡の化石があるなんてこれを読んで初めて知った。
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.化石からわかるコト .進化の仕方 .進化と絶滅のプロセス .人類進化 と、およそ進化についての一番おもしろいであろうところを掻い摘んで説明してくれる本。 その上、ネアンデルタール人と現生人類への遺伝子流入など、最近の説も臆すこと無く説明されてて、 人類進化本を一通りネタバレして...
.化石からわかるコト .進化の仕方 .進化と絶滅のプロセス .人類進化 と、およそ進化についての一番おもしろいであろうところを掻い摘んで説明してくれる本。 その上、ネアンデルタール人と現生人類への遺伝子流入など、最近の説も臆すこと無く説明されてて、 人類進化本を一通りネタバレしてしまうような本。 他の本では遠慮してなのか、書いていなかった、人種の系統図の「集団(人種)名」が載ってるのもポイント高し
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コンパクトで面白くためになる、こんな教科書で勉強できたらいい。進化の歴史を後半は人間を中心に述べるが、調査の方法、年代の判別といったバックグラウンドで大事なところや生物多様性の重要性といった主要なトピックも盛り込んでいる。
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ハーバード大学、プリンストン大学他全米の200校以上の大学で採用! 世界中でもっとも読まれている進化の教科書の決定版。 「我々はどこから来て、どこに向かうのか?」 生物の進化を理解することは、我々が向かうべき道を探索するもっとも知的で適応的な活動だ。生命の痕跡を求めて地を這い...
ハーバード大学、プリンストン大学他全米の200校以上の大学で採用! 世界中でもっとも読まれている進化の教科書の決定版。 「我々はどこから来て、どこに向かうのか?」 生物の進化を理解することは、我々が向かうべき道を探索するもっとも知的で適応的な活動だ。生命の痕跡を求めて地を這い、生命の歴史を明らかにする。化石は何十億年の生態系を復元してくれる。生命はいつ、どのように誕生したのか? 色鮮やかな、臨場感あふれる38億年の旅がここからはじまる。 カール・ジンマーとダグラス・エムレンのテンポのよい語りで、進化の歴史から最先端の研究成果までをわかりやすく解説する。 著者について カール・ジンマー 1966年生まれ。サイエンスライター 『進化大全』(光文社)、『進化』(岩波書店)、『ウィルス・プラネット』(飛鳥新社ポピュラーサイエンス)など多数。 ダグラス.J・エムレン モンタナ大学教授。専門は動物進化学。 更科 功 1961年8月12日、東京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業勤務を経て、大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学で、主なテーマは「動物の骨格の進化」。 『化石の分子生物学』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞受賞。
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