定本 夢野久作全集(1) の商品レビュー
瓶詰地獄からどんどん夢野久作が好きになり、全集を読んだ作家は初めてだった。それといい押絵の奇蹟といい書簡体形式の話が面白い。一冊に時間はかかるけど全巻読みたいなと思う。
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初期の小説を収載。『あやかしの鼓』『押絵の奇蹟』など有名作品も多い。面白いものが多かったが、全集ちょっと慣れなくて、持ちにくく、読みにくかった…
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初期作品ほか1917年(大正6年)から1931年(昭和6年)までの小説を収録。 初期作品達は、よく知られている夢野久作作品と言われて想像する、夢Qお得意のモチーフ(血縁関係、手紙、狂気、謎に翻弄される主人公…)といったものはまだ現れてこず、あのスタイルを確立するまでの過程が楽しめ...
初期作品ほか1917年(大正6年)から1931年(昭和6年)までの小説を収録。 初期作品達は、よく知られている夢野久作作品と言われて想像する、夢Qお得意のモチーフ(血縁関係、手紙、狂気、謎に翻弄される主人公…)といったものはまだ現れてこず、あのスタイルを確立するまでの過程が楽しめました。 「雲煙録」(大正8年)このアフォリズム、散文詩辺りから夢Qらしい雰囲気が漂い、「侏儒」(大正14~15年)で、ああいつもの夢Q作品だ…と感じましたね。 「侏儒」で既に書簡体小説のハシリみたいなのを既に手がけてたんですね。 そして、「解題」が丁寧で充実しているのが良いです。全集によっては、初出と校異を掲載するだけのただのデータ集になっている物がありますが、ここの解題はキチンと作品に関連する情報や掲載誌の紹介など、文字通り本来の「解題」になっているので、小説を読むつど解題を読んで理解の充実度が深まるのが素晴らしいです。 余談ですが、「H嬢」と「童貞」はヒロインのモチーフが被ってる気がするんですけど気のせいですかね?
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