カール・ラーション の商品レビュー

荒屋鋪透(著者)

2021/05/06

いちばん好きな画家かもしれない。

本当にどの絵も、どのドローイングも素敵。
子どもたちの表情も、身に纏う服も本当にかわいい。

ちょっと照れたような奥さんの表情なども良くとらえられている。

水彩画が多く、光に満ち溢れたような柔らかい色調がまた癒される感じ。

2021/01/22

カール・ラーション（1853~1919）はスウェーデンの国民的画家。油絵、壁画、水彩画、版画、挿絵、イラスト、とにかくオールマイティの腕達者のスウェーデン国民に人気を博した大衆的画家だ。自宅の部屋と家族たちを描き、文章も添えた画集「わたしの家」が広く知られる契機となった。精密に描かれた色彩も鮮やかな楽しい線描の水彩画が多数載せられている。夫婦で家を増改築し家具なども工夫して作ったり揃えたりしていて、スウェーデンの理想の家庭のひとつとなったのだ。この画集以外の水彩画もとてもいい味わいだ。特に深みがあるというわけではないが、とにかくこんなところに行ってみたいなと思わせる。妻のカーリンもテキスタイルデザイナーとして優れていて評価されている。いかにも北欧美人という感じで可愛い。