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パリと私の物語 の商品レビュー

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2017/08/01

パリを拠点に生きている11人+(なぜか)かつてパリを拠点にしていた佐渡裕氏(指揮者)へのインタビュー集。一見して自費出版的な、編者たちの自己満足的な感じが漂っていたんだけど、登場する各人のお気に入りのレストランなんかも紹介されているので、すてきなレストランでも見つかるかなという思...

パリを拠点に生きている11人+(なぜか)かつてパリを拠点にしていた佐渡裕氏(指揮者)へのインタビュー集。一見して自費出版的な、編者たちの自己満足的な感じが漂っていたんだけど、登場する各人のお気に入りのレストランなんかも紹介されているので、すてきなレストランでも見つかるかなという思いで読み始めた。 結果、行ってみたいレストランが見つかるとともに、何人かの生き方にも刺激を受けた。といっても、たぶん自分はいまさらパリで暮らす気もないし、腕一本、技一本で頑張る気力もないんだけど、自分もかつて夢見がちにチラリと考えたパリで生きていく人生を体現している人たちに対して、思うことがあったのは確か。自分と同じ70年代半ば生まれの人も幾人かいるんだけど、だいたい2000年過ぎくらいにパリへ渡り、一つことに邁進して今に至っているようで、つまり基盤ができるまでに10年強かかるということだと思う。そんな日々を乗り越えた彼らに、(うらやみは特になくわりと素直に)称賛を送りたい気分になった。 11人の各人とは以下の方々。 坂茂(建築家)、石井リーサ明理(照明デザイナー)、西英樹(シェフ)、室田万央里(料理人)、山下哲也(ギャルソン)、富永典子(パリ商工会議所日仏経済交流委員会ディレクター)、鈴木健次郎(テーラー)、庄司紗矢香(ヴァイオリニスト)、谷口祐輔(ヘア・スタイリスト)、高石綾子(客室乗務員)、赤木曠児郎(画家)

Posted byブクログ