蝉しぐれ 愛蔵版 の商品レビュー
たまたま一緒に仕事をした方からお薦めされた一冊で、自分が初めて読んだ時代小説でした。 時代小説は文章が堅くて難しい印象だったので今まで読んだことなかったのですが、この作品は物語の細部までとても凝っていて文章の堅さなんて気にならないくらい面白かったです。 前半は初めての時代小説...
たまたま一緒に仕事をした方からお薦めされた一冊で、自分が初めて読んだ時代小説でした。 時代小説は文章が堅くて難しい印象だったので今まで読んだことなかったのですが、この作品は物語の細部までとても凝っていて文章の堅さなんて気にならないくらい面白かったです。 前半は初めての時代小説ということもあり、中々ストーリーに入り込めず読み手が進まなかったのですが、中盤からラストにかけては、話の展開が面白すぎてどんどん読み進められました。 この本を読んで、人生っていいことも悪いことも色々あるから美しいんだなーって、常に一生懸命な文四郎の生き方から学ぶことが出来ました。 今何か悩んでることがあって、前へ進むことができなくなったらまた、再読したいと思いました。
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ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ 『レ♪ミ♪シ♪ド♪レ♪』なんちて(分かりづらいわ!) さて『蝉しぐれ』です。 時代小説の二大巨頭山本周五郎さんに続いて、藤沢周平さんを初読了です。言ってみれば二大”周”制覇です。もう...
ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ ん~♪ん♪ん~♪ん~♪ん~♪ 『レ♪ミ♪シ♪ド♪レ♪』なんちて(分かりづらいわ!) さて『蝉しぐれ』です。 時代小説の二大巨頭山本周五郎さんに続いて、藤沢周平さんを初読了です。言ってみれば二大”周”制覇です。もう時代小説のことならなんでも聞いてください(にわかが言いそうなこと1位) それにしてもなんですかこれ、めちゃくちゃ面白いじゃないですか なんて言うのかな、同じ時代小説でも自分が大好きな今村翔吾さんや高田郁さんなんかのだいぶエンタメに寄ってる方たちと比べて、時代小説らしい時代小説ってこういうのを言うのかなと感じました あえて名付ければ「純時代小説」、なぜかノスタルジックな感じもしたんですよね 文体が古臭くて堅苦しいんだけど、読みづらさを感じない、しっくりくんです 不思議 さてお話の方はといえば、まぁ有名なお話なのであえてわたくしごときがあらすじを追わなくとも良いでしょう(いつも通りやないか) ところでこの愛蔵版には挿絵がついていたんですが、これがねいやあえて浮世絵ちっくな江戸の美人を描いているのはわかるんだけど、おふくがぜんぜん可愛くないので感情移入ができない!(下衆の極み) これから藤沢周平さんにチャレンジしようと思っている方はご注意ください!(下衆のアドバイス)
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良かった。不動の人気NO1というのもうなずけます。 おふくとの淡い淡い恋がなんとも言えなかった…。一回のすれ違いが、人生を大きく変えてしまう。切ないです。まぁ、だから良いんですよね。実らない恋というものは、いつまでも美しいものなんでしょう…。
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読んでなかった時代小説の傑作を読んでみた。 何で今まで読んでなかったのか、躊躇していた自分をこんこんと問い詰めたいほどの大傑作。 清廉、純真、潔く、まっすぐ、熱く、冷静…心の中にある肯定的な感情のつぼをすべて刺激されるようで、読んでいて心がすっきり晴れ渡る。 どろどろとした内容になるはずのシーンも、何故か泥を感じない。泥くさいのではなく、青苔の香に昇華させているあたりの筆の巧みさ。世間の評価はそら、これを傑作と呼ぶはずだわ。 55年まぁまぁ淀んで生きた俺でも、今から居住まい正して少しすっきり生きようかなと感じ入った次第。なんだか、ウジウジしてしまっている時に何度も再読してみたい小説である。
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読み終え、一夜おいてまだ余韻に浸っています。 流されてゆくしかなかった2つの人生と、それを包み込む、どこか懐かしい日本の情景。 自然の描写が特に美しく、何度も読む手を止めてはその空気を味わってしまいました。 解説にも書かれていましたが、物語を通してひとつの清朗さと抒情的な雰囲気...
読み終え、一夜おいてまだ余韻に浸っています。 流されてゆくしかなかった2つの人生と、それを包み込む、どこか懐かしい日本の情景。 自然の描写が特に美しく、何度も読む手を止めてはその空気を味わってしまいました。 解説にも書かれていましたが、物語を通してひとつの清朗さと抒情的な雰囲気があります。 また、時代小説としても楽しめる作品だと思います。 タイトルに惹かれて手に取りましたが、あらためて本を閉じた今、この言葉がしみじみと胸に染み入ってくるようです。 変わらないもの、変わりゆくもの。 せみしぐれ【蝉時雨】 〘名〙 多くの蝉の、鳴きしきる声が、大きくなったり小さくなったりして、まるで時雨の降る音のように聞こえるのをいう。蝉の時雨。《季・夏》 ※俳諧・享和句帖‐三年(1803)一〇月「浮島やうごきながらの蝉時雨」 (コトバンクより)
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不遇な境遇を黙々と耐えで剣の道を極める。 武士の真髄とはこういうものなのか。 変わらぬ友情や東北の風景が美しい文章で綴られており、陰謀や闘いのシーンではハラハラ。 また淡い初恋であったお福さまとの再会のラストシーンが切なく、お福さまの人生を想うと泣けた。
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初藤沢周平作品。一番人気の作品を読む。 文四郎、逸平、与之助たち少年剣士の青春小説。 藩の家老方の派閥争いに巻き込まれ、一時はお家取り潰しに近い処分まで下された文四郎が、剣の道や友や周りの大人達に助けられながら、藩の陰謀に挑む。 文章も美しく心情も丁寧につづられていて、もう一度熟読して見たい作品。 再読。 20年後に文四郎とお福様が会う場面が良い。2人とも昔の儚い想いを忘れていない所がグッとくる。2人だけで再会出来て良かった。
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夏になると読みたくなる。何度読んでも風景や心情の描写に心を打たれ、最後には涙してしまう。 高校の国語の教科書に載っていたのがきっかけで読んだが、この文章の美しさは今後も多くの人に読み継がれてほしい。
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【没後二十年記念特別出版第二弾】少年藩士の成長を描いた永遠の名作が、蓬田やすひろによる豪華描き下しカラー挿絵十四点が入った愛蔵版として登場。必携の一冊。
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