ねこいるといいなあ の商品レビュー
物語の内容は、単純に、欲張ってはいけないという、教訓ものとして捉えられるようにも思えたが、所々に感じさせる女の子の無邪気さが、それを重苦しくさせない、不思議な魅力もありました。 「ねー おかあさん、ねこ ほしいよう」 と、わたしは おかあさんに いった。 もう 100まんかいも...
物語の内容は、単純に、欲張ってはいけないという、教訓ものとして捉えられるようにも思えたが、所々に感じさせる女の子の無邪気さが、それを重苦しくさせない、不思議な魅力もありました。 「ねー おかあさん、ねこ ほしいよう」 と、わたしは おかあさんに いった。 もう 100まんかいも いった。 「だめ」 おかあさんは 100まんかいも いった。 「だめ、だめ、だめ」 あ、100まん3かい。 100万回って、絶対嘘でしょ? とは思うが、子供なら、そう考えそうだなとも思う、可愛らしさがあるし、あるいは『100万回生きたねこ』の、佐野洋子さんの遊び心だったりして。 不思議といえば、佐野さんの絵柄の独特な色合いもそうで、人間を赤と黄と緑の三色だけで描いているのに、何度も見ている内に、気にならなく感じるのは、物語の不思議な可笑しみと混ざり合って、ひとつの作品として成り立っているからかもしれない。 特に、独特なリズム感を感じさせる文体は、癖になり、読んでいて楽しくなってくる。 「ねこ いると いいな」「ねこ いると いいな」 「ねこ いると いいな」 「ニャー」「ニャー」「ニャー」 あれ? あれ? あれ? 「ねこ いると いいな」 「ニャー」 「ねこ いると いいな」 「ニャー」 「ねこ いると いいな」 「ニャー」 「ねこ いると いいな、いいな」 わたしは うたいながら まっくろなねこを かいた。 「ニャー」「ニャー」「ニャー」 かといって、この後の展開が楽しいかといえば、また別なのですが。 ただ、女の子にとって、苦い経験だったとしても、お母さんの愛情を何気に書いてあるところに(他では、平気な顔をしていたお母さんも、女の子を抱きしめるときは、全然平気な顔をしてなかった)、佐野さんの、作家としての目線の素晴らしさを感じさせられましたし、その後の、女の子がお母さんの為に起こす行動には、子供なりにお母さんを守ろうとする、その健気さに胸を打たれました。 ちなみに私が読んだのは、1990年発売の、1991年6月20日 第12刷のもので、図書館で借りましたが、2016年版とは、表紙のタイトルのデザインが異なり、作者表記が、「さく・え=さのようこ」となっています。
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「ねこ いると いいなあ」 猫を飼ってみて、猫の素晴らしさを知った。猫、いるといいよぉ。(7分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #ねこいるといいなあ #さのようこ #小峰書店
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「ねこがいるといいなあ」「ニャー」 のフレーズが耳に残りました。 100万回生きたネコに出てくる白いネコ?も登場かな 不思議な物語。
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図書館にて 色遣いが斬新 私ではこうはいかない 絵本作家さんの頭の中は どうなっているのだろう? 絵が上手いからこその 力の抜けた絵や 私だったら使わない色 正直なところ 佐野さんじゃなかったら手に取らなかったかも 読み進めていくと 女の子がまっくろなねこを描く そこからはネコ...
図書館にて 色遣いが斬新 私ではこうはいかない 絵本作家さんの頭の中は どうなっているのだろう? 絵が上手いからこその 力の抜けた絵や 私だったら使わない色 正直なところ 佐野さんじゃなかったら手に取らなかったかも 読み進めていくと 女の子がまっくろなねこを描く そこからはネコらしい生き生きとした絵になり とても好き 話の内容は 大人になって 小さい頃になぜかこれが怖かった という感覚のお話なので 子どもが読んで共感できるかどうかは 難しいところ あれって大人になってから そういえば昔はなんでだか怖かったなぁ って思い返すと思うの 感覚が鋭い子は 私のあの時感じた気持ちと似てる! ってなるのかな?
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