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僕らが愛した手塚治虫(2) の商品レビュー

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2021/04/23

文学も科学も倫理も性も、みんな手塚治虫を入り口に始まっていった…われわれ世代の未開発ハートに手塚マンガが刻み込んだものはとてつもないことをもう一度発見した読書でした。ただ第一巻では自分と同じ地点にいた感のある著者ですが、この巻で語られるティーンエイジでどんどん進化していきます。親...

文学も科学も倫理も性も、みんな手塚治虫を入り口に始まっていった…われわれ世代の未開発ハートに手塚マンガが刻み込んだものはとてつもないことをもう一度発見した読書でした。ただ第一巻では自分と同じ地点にいた感のある著者ですが、この巻で語られるティーンエイジでどんどん進化していきます。親の経済力とかそんなんじゃなくて街の本屋の立ち読みがそのベースにあるような気がして、都市が文化に話す役割みたいなものにも気づいちゃったりしました。施行錯誤しながら立派なマニアになって好きを仕事にしていく感じ、いわば手塚治虫ビルディングスロマン。その要素は同世代は必ず持っていると思います。そう、山下達郎の曲じゃないけど僕らは「アトムの子供」なんです。

Posted byブクログ