直虎と直政 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
井伊家の成り立ちについて書かれている。 大河ドラマで放送されていた内容と重なる部分も多く面白く読むことが出来た。小説としての深みを感じることが出来なかったため星2つにしている。
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来年の大河ドラマの主人公、井伊直虎と、 その養子で、徳川譜代大名筆頭、井伊直政の生涯を、 描いています。 歴史に名を残す武将でも、特に成り上がりの武将は、 出生から幼少時代の前半生の史料は、ほとんどなく、 女子に至っては、名前すら、記録に残っていません。 そんな中で、井伊直政...
来年の大河ドラマの主人公、井伊直虎と、 その養子で、徳川譜代大名筆頭、井伊直政の生涯を、 描いています。 歴史に名を残す武将でも、特に成り上がりの武将は、 出生から幼少時代の前半生の史料は、ほとんどなく、 女子に至っては、名前すら、記録に残っていません。 そんな中で、井伊直政の前半生は、 井伊家滅亡、乗っ取りの最大の危機の渦中にあり、 これに毅然と対抗したのが、井伊直虎になります。 本作品では、井伊直政の一代記を描く体に際して、 通常では、あまり触れられない出生~の前半生を、 井伊直虎の生涯を軸に描いています。(作品前半) しかし、直虎に係るお話の大部分は、 井伊家の災難が、時系列に書かれているのみで…、 直虎の死も、有働アナばりの「ナレ死」扱いで…、 吉良上野介の側から描く忠臣蔵『吉良の言い分』や、 あえて、お兄ちゃんに迫ったみた『真田信幸』など、 通説に、一ひねりを加えた歴史小説を得意?とする、 岳さんにしてなお、 井伊直虎だけで1本、小説を描けなかったわけで…、 来年の大河ドラマ、ホントに1年持つんだろぅか…? 一方で、井伊直政の生涯は、 前半生から後半生までが、満遍なく描かれています。 (最後の方は、日本史の教科書みたぃ?でしたが…) 大河ドラマ『真田丸』の第45回「完封」の作中で、 大阪冬の陣で参戦していた井伊直孝の赤備えを見て、 主人公の真田信繁(幸村)がつぶやいた、 「向こうにも、ここに至るまでの物語があるのだろうな」 と、ネットが喝采した台詞にある、その「物語」、 だと思って読んでみるには、丁度よい作品でした。
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