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大雪物語 の商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2021/03/06

今年は大雪だったので、読んでみた。 イニシャルで表記されてはいるけれど、何度も足を運んだことがある、軽井沢てある事はすぐに分かるし、モチーフになった場所は大体察しが付いたから、読みながら頭の中に映像が流れてきてあっと言う間に読み終えた。 全てのエピソードが面白かったが、特に6...

今年は大雪だったので、読んでみた。 イニシャルで表記されてはいるけれど、何度も足を運んだことがある、軽井沢てある事はすぐに分かるし、モチーフになった場所は大体察しが付いたから、読みながら頭の中に映像が流れてきてあっと言う間に読み終えた。 全てのエピソードが面白かったが、特に6話が良かった。

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2020/07/07

6話から成るオムバニス形式の物語で、記録的な大雪で陸の孤島となる町を舞台に、非常事態の中偶然起こった出会いによるそれぞれのドラマが、興味深くて面白かった。 非常事態の中の偶然は、平時のものより数倍面白く感じた。

Posted byブクログ

2020/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作者の作品を読むのは初めて。文庫が新刊コーナーにあり純粋にタイトルに惹かれて手に取った。 書かれている男女の関係になんだか時代錯誤な感じを受ける。どことなく男性優位な目線だったり、出てくる女性は少なからず水商売に携わっていたり男性の前では受動的だったり、『雨だれのプレリュード』の男女の会話なんて現実にそんな会話あるかという位薄っぺらかったり。 そんな中で「スマホ」等と新しい言葉が使われ、それはそれで浮いている。自然災害の中でも情報が手に入る便利さ、人間関係の希薄さを象徴したいのはありありと分かるが、短絡的。 内容以前に、人々の心の動きを描く割には文体が淡々としすぎていて決まった事実のみ順番に告げられているような感じ。 ビッグネームというだけで売ってるんだろうなあ。

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2018/02/20

さすがの藤田さん。 安心できる。 そして、なんとタイムリーなお話。 今年の雪はかなり深くて酷い。 K町(藤田さんがお住まいの軽井沢なのが見え見え(笑))ほどではないけど、数年ぶりの大雪です。 大雪の休日は、外出なんかしないで、食事もありもので済ませて、家に籠るのが一番。 そのとき...

さすがの藤田さん。 安心できる。 そして、なんとタイムリーなお話。 今年の雪はかなり深くて酷い。 K町(藤田さんがお住まいの軽井沢なのが見え見え(笑))ほどではないけど、数年ぶりの大雪です。 大雪の休日は、外出なんかしないで、食事もありもので済ませて、家に籠るのが一番。 そのときに、読んだ本がこれで、まさしく、上質な雪の一日となりました。

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2017/06/27

大雪度閉ざされた長野県の別荘地区でのオムニバス短編集。 モデルは2014年2月の軽井沢だと思われ、それぞれの物語の人間関係が暖かいのがうれしいです。 ただ、せっかくのオムニバス小説なので、それぞれの物語が独立しないで時間と場所以外のゆるい関連性がもっとあって、全体としては群像劇...

大雪度閉ざされた長野県の別荘地区でのオムニバス短編集。 モデルは2014年2月の軽井沢だと思われ、それぞれの物語の人間関係が暖かいのがうれしいです。 ただ、せっかくのオムニバス小説なので、それぞれの物語が独立しないで時間と場所以外のゆるい関連性がもっとあって、全体としては群像劇となっていることを期待したのですが、物足りなかったです。 一つ一つの小説が良かったので、ちょっともったいない感じがしました。

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2017/05/11

別荘が立ち並ぶ長野県K町は、国道や高速道路が大雪のため 何百台の車が立ち往生する。そんな大雪のなかで起こった6話からなる、どことなく甘酸っぱい藤田ワールド。

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2017/04/20

まるで空が破けてしまったかのように 降り続く雪に、 あっという間に覆い隠されてしまう日常生活。 交通も遮断され、除雪も追いつかないほどの 雪に閉ざされた世界は、 きっといつもとは違う異次元の世界に 少しだけ入り込んでいるに違いない。 思いもかけない出会いがあったり、ずっと会えず...

まるで空が破けてしまったかのように 降り続く雪に、 あっという間に覆い隠されてしまう日常生活。 交通も遮断され、除雪も追いつかないほどの 雪に閉ざされた世界は、 きっといつもとは違う異次元の世界に 少しだけ入り込んでいるに違いない。 思いもかけない出会いがあったり、ずっと会えずにいた人が訪ねてきたり 心が揺れたり、願いが叶ったり。。。 それは雪のない世界では決して起こらなかったであろう物語たち。 雪が降ると誰もが感じる、あの いつもより少しだけロマンチックになる気分を たっぷりと堪能できた一冊でした♪

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2017/02/25

題名に惹かれて久しぶりに、雪国へ行きたくなりました。 (2/4~5、2年ぶりに雪国へ行きました) ある年、観測記録を上回る豪雪となった長野県K町(明らかに軽井沢町)での6話の物語。 オムニバスとは違い6編が同時進行の内容。各ストーリーの中に、他の出来事がリンクしている。 想像通...

題名に惹かれて久しぶりに、雪国へ行きたくなりました。 (2/4~5、2年ぶりに雪国へ行きました) ある年、観測記録を上回る豪雪となった長野県K町(明らかに軽井沢町)での6話の物語。 オムニバスとは違い6編が同時進行の内容。各ストーリーの中に、他の出来事がリンクしている。 想像通りに話が進んでいく。 出会い別れ再生など、厳しい雪の中で最後には雪解けとなっていくストーリーは、安心して読んでいけます。

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2017/01/16

軽井沢で小池真理子さんと暮らしている藤田宜永さんの「大雪物語」2016.11発行です。雪で閉ざされた長野県K町(軽井沢)が舞台の6つの物語。大雪で足止めを食らったものたち、ひったくりの若者、ご遺体、愛犬、元恋人、除雪作業自衛官の姉、元妻を想うピアニスト、彼等が出会ったひとたちとの...

軽井沢で小池真理子さんと暮らしている藤田宜永さんの「大雪物語」2016.11発行です。雪で閉ざされた長野県K町(軽井沢)が舞台の6つの物語。大雪で足止めを食らったものたち、ひったくりの若者、ご遺体、愛犬、元恋人、除雪作業自衛官の姉、元妻を想うピアニスト、彼等が出会ったひとたちとの心があたたまる物語。そう、心の雪解けへの誘い、6つの感動が待っています。余韻に浸れる作品だと思います!

Posted byブクログ